タイガー・ウッズ 14歳の娘サムさんの言葉に涙「パパはファイター」ゴルフ殿堂入り
男子ゴルフのタイガー・ウッズ選手が現地9日、世界ゴルフ殿堂入りを果たしました。
ザ・プレーヤーズ選手権の開幕前日に行われた式典。ウッズ選手は2020年3月に殿堂入りが決まっていましたが、コロナ禍で延期されていました。
壇上でウッズ選手を紹介する役を担ったのは娘のサムさんでした。
サムさんはウッズ選手が起こした自動車事故を振り返り、「パパが2本の足で帰ってくるかもわからなかった。いまパパは殿堂入りするだけじゃない、この場に自分の2本の足で立ってるんだよ。だから、パパはこの殿堂入りにふさわしい。パパはファイター(戦士)だから」と壇上にウッズ選手を招きました。
14歳の娘からの言葉に涙をこらえきれなかったウッズ選手。「泣かないって賭けてたんだけど、負けちゃったな。ありがとう、サム」と照れたように笑いました。
ウッズ選手は壇上で涙を拭くと、子どもの頃、家族が自分がプレーを続けるために、借金をしたことや、今は亡き父アールさんが教えてくれたことについて語りました。
「ツアーに送っていってくれた母や、夢追うため、自分の信念をもって戦い抜くという精神を教え込んでくれた、今はここにいない父の払った犠牲なしには私はここにいないでしょう」
会場で見守る母・クルティダさんの顔を見て、あふれる感情を抑えられなかったウッズ選手は、震える声で父から教えられた大切なことについて言葉を続けました。
「ただで与えられるものなどない。すべては自分の力で勝ち取るものだと教えてくれた。努力をしなければ、結果は得られないと。努力なしに得た結果は、ふさわしくないと」97年に21歳でマスターズ優勝を遂げてから、スーパースターへの階段を一気に駆け上がったウッズ選手。
練習の虫と呼ばれるほど、努力してきました。
「ゴルフは個人競技だが僕は家族、仲間とともに戦ってきた。全ての人に感謝したい」家族やまわりの支えがあって、さまざまな事を乗り越えてきたウッズ選手。
現在はリハビリ中ですが、ゴルフ界では選手としての復帰が望まれています。