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【テニス】全仏OP加藤未唯「またいいテニスしたい」失格を主張したペアへ  混合ダブルス優勝して

2023年6月9日 6:16
【テニス】全仏OP加藤未唯「またいいテニスしたい」失格を主張したペアへ  混合ダブルス優勝して
優勝カップにキスをする加藤未唯選手(左)とプッツ選手(右)(写真:AP/アフロ)
テニス 全仏オープン・混合ダブルス決勝(日本時間8日、フランス・パリ)

テニスの四大大会(全豪・全仏・ウィンブルドン・全米)の一つ全仏オープン。日本時間8日に行われた混合ダブルス決勝で加藤未唯(日本)/T・プッツ(ドイツ)ペアが、B.アンドレスク(カナダ)/M.ビーナス(ニュージーランド)ペアを破り初優勝しました。

先にセットを失いましたが、抜群のコンビネーションで挽回。第2セットを奪った勢いそのまま、最後はタイブレークを制しました。

オンコートインタビューでは、加藤選手に向けられたスタンドマイクの高さを気にして「僕が持っておくよ」とマイクを手にするという優しさをみせたプッツ選手。2人は最後まで抜群のコンビネーションでした。

加藤選手は、「チャレンジングな日々で、特にここ数日、精神的にも大変でした。皆様のポジティブなエナジーをもらって頑張ることができました」と、ときおり涙をぬぐいながら答えました。

今大会、世界的な話題となった女子ダブルスの3回戦での出来事。ラリーの合間に加藤選手が打ったボールがボールパーソンに直撃したことをきっかけに『失格』、さらに女子ダブルスでそれまでに『獲得したはずの賞金とポイント』を剥奪される罰則を言い渡されました。これについては、対戦ペアが失格を執拗に主張したことで主審が判定を覆したこともあり、思わぬ形で世界中から様々な意見が寄せられました。

くやしさを乗り越えて掴んだ栄冠。加藤選手は女子ダブルスでペアを組んでいたA.スーチャディ選手(インドネシア)に向けて「女子ダブルスで組んでくれて本当にありがとう。女子ダブルスは失格処分にはなりましたが、全力を尽くして今日も勝つことができました。また女子ダブルスで頑張りましょう」と話すと、会場はあたたかい拍手に包まれました。

さらに続けて、「女子ダブルスで対戦したペアとも、私は、またいい試合がしたいと願っています」と失格を主張した対戦ペアへのメッセージも口にしました。

◆全仏オープン混合ダブルス決勝
加藤未唯/T・プッツ2(4-6、6-4、[10-6])1 B.アンドレスク/M.ビーナス