１７日、東京五輪の代表選考を兼ねた体操の全日本選手権が群馬高崎アリーナで行われ、女子個人総合決勝に、大会連覇を狙う村上茉愛選手が出場しました。

予選トップの村上選手、１種目目の跳馬で、後方伸身宙返り２回ひねりで着地をぴたりと決めて、全体１位の１４．７３３をマーク。しかし、１４点台を目標に掲げていた平均台では落下し、１２．９３３点に終わります。

そして、得意種目の床では五輪に向けて今大会から取り入れた新曲「ヒップホップビート」を披露します。後方に２回宙返りしながら２回ひねるＨ難度の大技シリバスを完璧な着地で成功させ、１４．３６６点で唯一の１４点台をマーク。予選との合計１１２．５６４点で２年連続５度目の優勝を飾りました。

試合を振り返った村上選手は「課題の平均台で１４点台に乗せることを考えすぎた」と反省するも、得意の床については「練習の成果が出てきている。床は納得の演技」と喜びを口にしました。

さらに、今大会の得点を持ち越して行われる５月のＮＨＫ杯で上位３人に入れば、２大会連続の五輪代表が決まる村上選手は、「ＮＨＫ杯に向けて良いステップとなった。今出来る演技で代表に入りたい。」と力強く意気込みを話しました。

写真：西村尚己／アフロスポーツ