森秋彩 五輪内定・野口抑え大会連覇
スポーツクライミングのリード日本一を決める「第34回リードジャパンカップ」最終日、女子決勝は五輪内定の野口啓代選手(31)と前回大会覇者の森秋彩選手(17)の激しい優勝争いとなりました。
高さ14m、最大傾斜150度の壁を、制限時間6分内にどこまで登れるかを競うリード。五輪内定の野口選手は長い手足を生かし、安定した登りで、終盤、力尽きて落下するも、高度37+で首位に躍り出ます。
野口選手が首位で迎えた最終8人目は、準決勝を首位通過した森選手。身長155cmながら得意の足技を使いホールドを攻略していきます。
しかし、高度32のポイントで動きが止まった森選手は、「ムーブで迷ってしまった」と、手足を何度も入れ替え体勢を立て直します。
ここのポイントで1分以上使い、残り30秒となりますが、ここから怒濤(どとう)の追い上げを見せます。
終盤、野口選手が落下したホールドも攻略した森選手は、ゴール直前の高度39でタイムアップ。野口選手を上回り大会連覇を果たした森選手は、1月のボルダリングジャパンカップに続き、国内2冠を達成しました。
写真:森田直樹/アフロスポーツ