五輪内定レスリング乙黒拓“敬礼”に太鼓判
レスリング東京五輪代表に内定している乙黒拓斗選手(22)が24日、所属先となった自衛隊体育学校で陸上自衛隊の基本姿勢や敬礼を学ぶ基本教練を受けました。
この日学んだのは、「不動の姿勢」といわれる基本の姿勢で、いわゆる「気をつけ」の姿勢です。足を開く角度は、男性は60度、女性は55度と細かく決められていて、乙黒選手は自分の足元を確認しながら指導を受けていました。
敬礼を学ぶ時には、「肘の上げ方が足りない」と注意されることもありましたが、最後には一緒に訓練したレスリングの奥野春菜選手(22)とともに教官から「のみ込みが早い」と、太鼓判が押されました。
教練を受ける前に、兄の圭祐選手(24)に迷彩服を着る時の注意点を学んだという乙黒選手は、「似合っているか分からないですが、似合うような人物になっていきたい」と引き締まった表情で語りました。
しかし、はき慣れていないブーツには、「立っているだけでキツい。これで厳しい現場に出たりしている自衛官の方には尊敬の念しかありません」と率直な思いも口にしました。
2018年の世界選手権で世界一となった乙黒選手。自衛隊で“心技体”をさらに鍛え上げ、東京五輪で金メダルを目指します。