ハンドボール主将 ワクチン接種に“葛藤”
8日、ハンドボール日本代表監督と選手がオンライン取材に応じ、7日に新型コロナウイルスの1回目のワクチンを接種したことを明らかにしました。
ワクチン接種に“葛藤”があったというキャプテンの土井レミイ杏利選手(31)は、「断ろうと思っていたが、ドクターやいろいろな方の話を聞くと、それは日本のワクチンではなく、IOCが準備したワクチンということ。僕らが断っても、お年寄りの皆さんや優先して打つべき人には(ワクチンが)回らないと聞いて、逆に発想を変えて自分が打つことで、周りにいる人の感染リスクを下げるという形で、貢献できると思ったので意見を変えました」と接種した心境を語りました。
来月開幕する東京五輪について、「いろいろな情報が飛び交っている中で、何が正しいか、もはやわからない。もう考えすぎても競技のほうに影響が出てしまう。競技に集中して、おそらく行われる方向ではあると思うので、いまの段階ではバッサリ(情報を)切って競技に集中したい」と、土井選手は率直な思いを口にしました。
1988年ソウル大会以来33年ぶりに、開催国枠で東京五輪に出場するハンドボール男子日本代表。東京五輪を通じて伝えたいことを聞かれた土井選手は、「この暗い状況の中で、本当に一人でも多くの人を元気にさせるきっかけ作りができたらいい。あとは子どもたちに、新しく夢を与えられるような、自分もオリンピック日本代表になって活躍したいという子どもたちが増えてくれたら」と、アスリートとして伝えたい思いを示しました。