中田監督「簡単ではなかった」涙の代表発表
30日、日本バレーボール協会が女子日本代表チームの東京五輪出場内定選手発表記者会見を行い、中田久美監督がネーションズリーグの総括と東京五輪に挑む選手を発表。主将を務める36歳の荒木絵里香選手や、古賀紗理那選手ら12人が選ばれました。
日本代表は、東京五輪前最後の国際大会となるネーションズリーグで予選ラウンドを勝ち抜き、初のファイナルラウンドに進出。
3位決定戦でトルコに敗れたものの4位という結果について中田監督は、「予選ラウンド15試合を戦った結果、ファイナルの切符を自力でつかんだことはとても選手の手ごたえや自信につながった。国際大会での経験があまりない選手がいる中で、東京五輪に直前となるこの時期に最終日までメダルをかけて戦う経験ができたことは必ずプラスになる」と振り返りました。
2017年の監督就任以来、「伝説に残るチームを作る」という目標を掲げ、強化指定選手に選出したのは約50人。中にはコロナ禍による東京五輪開催の1年延期の影響で引退をした選手もいました。
中田監督は、「ともに戦ってくれた50人の選手たちは毎シーズン、全力で女子バレー界のために自分の夢をかなえるために頑張ってくれた。チームの集大成となる五輪を戦う選手、しかも普段の国際大会よりも少ない12人の選手を選ぶということは簡単に決めることはできませんでした」と涙ながらに語り、「私なりにこの50人の選手たちに対する敬意と感謝の気持ちを込め内定選手を選びました」と、12人の選手の名前を、思いを込めて読み上げました。
東京五輪の代表に選出された12人の選手は以下のようになっています。
〈セッター〉
田代佳奈美(デンソー 173cm)
籾井あき(JT 176cm)
〈アウトサイドヒッター〉
石井優希(久光 180cm)
古賀紗理那(NEC 180cm)
黒後愛(東レ 180cm)
林琴奈(JT 173cm)
石川真佑(東レ 173cm)
〈ミドルブロッカー〉
荒木絵里香(トヨタ車体 186cm)※主将
奥村麻依(デンソー 177cm)
島村春世(NEC 182cm)
山田二千華(NEC 184cm)
〈リベロ〉
小幡真子(JT 164cm)
提供:日本バレーボール協会