◇プロ野球セ・リーグ　中日4x-3ヤクルト(19日、バンテリンドーム)

53回目の誕生日に先発は左のエース大野雄大投手となった中日の立浪和義監督。

初回、バースデープレゼントとばかりに3者連続空振り三振と素晴らしい投球を見せた大野投手でしたが、2回にピッチャーゴロの処理で3塁への暴投があり、2点を失い、さらにヤクルトの先発、小川泰弘投手にタイムリーを打たれ、3点を失います。

しかし、3回に岡林勇希選手のタイムリーで1点を返すと、6回にも阿部寿樹選手やビシエド選手が四球を選び、木下拓哉選手が同点タイムリーを放つなど、勝ちをプレゼントとしたいという選手の思いが見え隠れします。

そして、最後9回に立浪チルドレンとも言える19歳の土田龍空選手が、2者連続申告敬遠でノーアウト満塁からサヨナラ打を放ち、劇的な勝利を収めました。

▽以下、立浪和義監督の一問一答

――サヨナラ勝ちとなりました。

最後満塁から土田がよく打ってくれたなと、ああいうチャンスで打つことによって若いし、これからの自信にしてほしいなと思います。

――若い選手にああいう一本は大きい？

打率は低いんですけど、打率以上に期待感は感じるというか、ミスはあったりもちろんするんですけど、彼の思い切りの良さが結果につながったのかなと思います。

――抜けた瞬間は？

やっぱりうれしかったですね。なかなか借金が多くて苦しい戦い続いているんですけども、1つの勝ちがうれしいですし、チームの力にかえていきたいので、きょうは土田が打ったということで、なおさらいい日になりました。

――誕生日でしたが？

自分の誕生日は関係ないですが、選手がみんなでつないで、逆転して勝ったというところに、大きな意味があるのかなと思います。

――大野雄大投手については？

自分のミスで本人が一番痛いミスを出したんですが、3点目がピッチャーのタイムリー。その後はしっかり抑えたし、本来ならもう1回というところでしたが、きょうはあそこでいっぱいいっぱいかなと。そういう判断で、うちは8回9回と素晴らしいピッチャーがいますから、その間に何とか勝ちたいと。いう結果が、きょうはうまくいったんですけど。

――木下拓哉選手もバッティングでね？

彼の持ち味長打力。ちょうどフェンスに当たってクッションが、ああいう形になって、3塁まで行けたのが、非常に大きかったかなと思います。

――若手が活躍した試合でしたね？

若い選手が活躍することによって、ずっと出てる選手も刺激になると思うし、その中でクリーンアップがしっかり打ってくれて、そうやって勝てるように、チームでいい意味で刺激をしあいながら、これから残り試合戦っていきたいなと思います。