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選抜V・健大高崎が9年ぶり夏の甲子園へ 主将・箱山「またあの舞台で野球ができる」 2年生“Wエース”佐藤&石垣は「春夏連覇を」

2024年7月28日 9:00
選抜V・健大高崎が9年ぶり夏の甲子園へ 主将・箱山「またあの舞台で野球ができる」 2年生“Wエース”佐藤&石垣は「春夏連覇を」
9年ぶりに夏の群馬県大会を制した健大高崎
◇第106回全国高等学校野球選手権群馬大会決勝 健大高崎5-1前橋商業(27日、上毛新聞敷島球場)

春の選抜大会を制した健大高崎が、昨年の県大会王者・前橋商業を5-1で破り9年ぶり4度目の甲子園出場を決めました。

健大高崎は初回、四球とヒットで1アウト1、3塁のチャンスを作ると主将で4番の箱山遥人選手(3年)が犠牲フライを放ち1点を先制します。

4回にホームランで同点とされますが、5回に再び箱山選手の犠牲フライで1点を勝ち越し。さらに7回にも押し出し死球で追加点を挙げるなど、箱山選手はこの試合3打点の活躍。

投げては先発・石垣元気投手(2年)が6回1失点、150台前半のストレートを連発し8奪三振と好投を披露。7回からはエースナンバーを背負う佐藤龍月投手(2年)が3イニングを無失点に抑え見事勝利を飾りました。

優勝が決まると、大粒の涙を流した箱山選手。「まだ高校野球ができる、またあの舞台で野球ができる幸せを感じた」と喜びを語りました。

そして、「春夏連覇の権利があるのは自分たちだけ。出場権を得たからこそ狙っていかないといけないと思う。一戦一戦を群馬県大会のようにやりきって、最終的に夏の甲子園優勝という形で終わりたい」と偉業達成に向け意気込みを語りました。

先発マウンドを託された石垣投手は「勝ったら甲子園ということで、自分が甲子園に導くという気持ちで投げた。ピンチの場面では力んで球が浮いたりしてしまったが、それ以外は力を抜いて投げることができたのでよかった」と振り返りました。

春の選抜大会では最速150キロだった球速が現在は154キロにアップしたという石垣投手。「個人の目標は155キロ出せるように、チームは春夏連覇できるように頑張りたい」と夏の甲子園への目標を語りました。

その石垣投手と共に2年生エースとして腕を振り続けた佐藤投手。石垣投手の存在について「今大会もお互いに助け合って勝ち切ることができたので、“ダブルエース”としてライバル意識するのではなく、2人で1つくらいの気持ちでやっていきたい。まずは体を休めて、万全の状態で春夏連覇を目指してやっていきたい」と語りました。

春の選抜大会では5試合22イニングを投げ1点も許さず優勝の原動力となった佐藤投手。「対戦相手も研究とかしてくると思うが、それでも抑えるのが自分のモチベーションとしてある。相手を上回っていきたい」と意気込みました。