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【競泳】本多灯「体中が痛いです」 前半は体1個分のリードも残り50mで体力尽きる

2024年1月20日 19:05
【競泳】本多灯「体中が痛いです」 前半は体1個分のリードも残り50mで体力尽きる
左から本多灯選手、田渕海斗選手(画像:日テレジータス)
◇KOSUKE KITAJIMA CUP 2024(19日~21日、東京アクアティクスセンター)

東京五輪男子200mバタフライ銀メダリストの本多灯選手は、男子400m個人メドレーで2位に入りました。

初日の男子200mバタフライを大会新記録で優勝した本多選手。この日は2冠目をかけて、男子400m個人メドレー決勝のレースに臨みました。

スタートから勢いよく前に出ると、得意のバタフライで最初の100mをトップで通過。続く背泳ぎでも順調に後続を引き離し、体一つ半以上の差でレースを折り返します。

しかし3種目目の平泳ぎ。持久力が持ち味の本多選手ですが、徐々にほかの選手との距離が詰まると、300mの折り返し時点で2秒以上あったタイム差は1秒以下になります。

そして最終種目では得意の自由形で疲れからかギアが上がらず。残り50mの中盤で田渕海斗選手に逆転を許し、4分13秒39の2位でフィニッシュしました。

レースを終えて本多選手は「いやぁきついですね。体中が痛いです」と一言。

「まわりはもうきつすぎて見ていなくて、自分のレースをしていたつもりなんですけど、最後の最後で。最後50m(プール)のはずなのに、100mくらい泳いでいるんじゃないかなというくらい長かったです」と、率直な思いを口にします。

2か月前のジャパンオープンでは萩野公介さん、瀬戸大也選手に続き4分10秒の壁を初めて突破し、4分9秒台の自己新記録をマークしましたが、「レースの時間が近づけば近づくほど気持ちが少しずつ後ろ向きになっていた。前回(ジャパンオープン)との差は『前向きか前向きじゃないか』だと思っています。(練習では)タイムでも、コーチの目でも、自分の感覚でも上がってきているところだったので、正直負けたことより自分の実力がちゃんと発揮できなかったことが悔しい」とコメント。

7月開幕のパリ五輪でも、その活躍が期待される本多選手は「『まだここで失敗できてよかった』と思うようにして。次の400m個人メドレーはドーハ(2月の世界選手権)なので、そこの時にそうならないように、ここで1回失敗できたのを良しとして次につなげたいと思っています」と先を見据えました。

◆男子400m個人メドレー決勝
優勝 4分13秒04 田渕海斗(NECGSC溝の口)
2位 4分13秒39 本多灯(イトマン東京)
3位 4分14秒03 寺門弦輝(日本大学)