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【MotoGP】「日本は特別」引退を決めたアレイシ・エスパルガロ 独占インタビュー

2024年5月29日 6:06
【MotoGP】「日本は特別」引退を決めたアレイシ・エスパルガロ 独占インタビュー
息子とともにスプリントレース優勝の金メダルをかじるパフォーマンスを見せるアレイシ・エスパルガロ選手(写真:motogp)
MotoGP2024シーズン第6戦カタルーニャGP(24日-26日、スペイン・バルセロナ、カタルーニャサーキット)

カタルーニャGPのプレス・カンファレンスで最年長34歳のスパニッシュ・ライダーが涙の引退会見。地元出身のアレイシ・エスパルガロ選手(スペイン/アプリリア)は初日にサーキット・レコードを叩き出し、予選でもレコードをマークしポールポジションを獲得。そして奇跡的なレース展開でスプリントレースを制しました。

その表彰式で駆けつけた息子・マックス君に祝福されたアレイシ・エスパルガロ選手を日本テレビが直撃。独占インタビューです。

Q.苦労が多かったと思いますが、20シーズンも競技生活を続けられたモチベーションは?
――厳しい時でもいつも自分を信じるようにしてきた。とても苦労した時期も長く、努力をしても結果がついてこない日々が続き、起きてトレーニングする気力もない時もあった。でも4-5年前に子供が産まれて父になってからは、目標は子供を表彰台に連れていくこと。頑張って表彰台争い、優勝争いをしている父の姿を見せたいと思った。それをここ2年間で達成することができた。素晴らしい時間だった。諦めなかったことをとても誇りに思っている。

Q.競技生活を続けるモチベーションになった記憶に残るレースは?
――競技生活でのベストレースは去年のカタルーニャG P。もう1つは2022アルゼンチンGPでの初優勝。15年以上GPライダーとして活動してきたが、それまで1度も優勝がなかった。初優勝の瞬間は本当にアメージング、呼吸ができなくなるほど本当に感動的だった。初優勝の日はずっと忘れられない。

Q.『41番』をつけている理由
――子供の頃、裕福な家庭ではなく、ヘルメットやライディングスーツやブーツなどを買うお金はなかった。(そんな中)当時カタルーニャに住み125ccクラスで何度も表彰台にあがった宇井(陽一)選手と仲良くなり、とても良くしてもらった。彼からライディングスーツなど色々譲ってもらい、僕がそれを着ていると、周りには「ここに(宇井)陽一がいる!」なんて言われていた。彼のことを思って41番を選んだ。そしてここ2-3年は日本の「カブト」のヘルメットを使っている。日本の文化が大好きで、日本のメーカーのヘルメットをつけて引退することができるのはとても光栄だと思っている。

Q.日本のファンへのメッセージ
――日本のファンの皆さん、こんにちは(*こんにちはは日本語で)もてぎに行くのを楽しみにしているよ。シーズンの中で最も特別なグランプリの1つだから。日本の文化に敬意を表して日本GPでは特別なカブトヘルメットを使用する予定。「日本グランプリで会いましょう!」

10月4日-6日にモビリティリゾートもてぎで開催される日本グランプリ。アレイシ・エスパルガロ選手のもてぎラストラン。ファンにとっても忘れられない大会になりそうです。