笑顔の金 大橋・競泳女子史上初2冠達成
◇28日、東京五輪・大会6日目、競泳女子200m個人メドレー決勝(東京アクアティクスセンター)
3日前の400m個人メドレーで、今大会の競泳日本選手メダル第1号となる金メダルを獲得した大橋悠依選手が、勢いそのまま200m個人メドレーでも金メダルを獲得。初出場の大舞台で、競泳女子史上初となる2冠を達成しました。
全体5位で通過した前日の準決勝後には「400mで金メダルをとったからこそ気持ちの余裕があるので、決勝は失敗を恐れず思い切ったレースをしたい」と意気込んだ大橋選手。その言葉通り得意の背泳ぎで2位にたつと、最後の自由形でアメリカ勢との大接戦を制しトップでフィニッシュ。涙を流して喜んだ400m個人メドレーとは一転し、今回は力強いガッツポーズと笑顔で金メダルの喜びを爆発させました。
レース後大橋選手は「今日は純粋に自信もありましたしすごく楽しんでレースをすることができました」と話し、「本当にまだ夢みたいで、全然実感はないんですけど、この大舞台でいい自分の泳ぎができたのはすごく自信になりました。これまでいろんな人にたくさん迷惑をかけてきたと思うんですが、それが少しは返せたかなと思います」と笑顔でレースを振り返りました。
日本選手の個人種目での2冠は2004年アテネ五輪、2008年北京五輪の北島康介さん以来13年ぶりで、女子としては初めての快挙。さらに女子200m、400m個人メドレー共に金メダル獲得も日本初で、初出場の大橋選手が“初物”ずくめの快挙達成となりました。
写真:USA TODAY sports/ロイター/アフロ