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2021年8月4日 22:21

LGBTQ公表選手 181人で過去最多

東京オリンピックでは、LGBTQであることを公表して出場する選手の数が181人と過去最多となりました。中には、日本人選手と金メダルを争った選手も含まれています。LGBTQを堂々と公表する選手が増えた背景とは。

■LGBTQ公表選手 過去最多181人

アメリカのスポーツ専門サイト「アウトスポーツ」によりますと、8月3日時点で、東京オリンピックに出場している選手でLGBTQであることを公表しているのは181人にのぼるということです。これは、2016年リオデジャネイロ大会の53人を3倍以上上回り過去最多となり、34の競技、30か国にわたります。

また、今大会では史上初めてトランスジェンダーの選手が出場。男性から女性への性別変更を公表し、女性として競技に出場しました。

■日本勢と金争った選手もLGBTQ堂々公表…「誇りに思う」

LGBTQを公表するアスリートによる、メダル獲得も続いています。

メダル総数は8月4日19時時点で金7個、銀8個、銅6個の合計21個。もし、これが1つのチームだったと計算すると、メダル国別ランキング(総数)では、オランダに次ぐ11位になる数です。

ボクシング女子フェザー級で入江聖奈選手と決勝で戦い、銀メダルを獲得したフィリピン代表のネスティー・ペテシオ選手は、試合後の記者会見で「私はLGBTQコミュニティーの一員であることを誇りに思う」と話しました。

また、柔道女子52キロ級の決勝で、阿部詩選手と金メダルを争ったフランス代表のアマンディーヌ・ブシャール選手も同性のパートナーがいることを公表しています。6月にフランスで放送されたドキュメンタリーの中で「私は自分の人生に満足しているし、自分のスポーツにも満足している。私は自分自身を受け入れている」と話しています。

さらに、応援席で編み物をする姿が世界的に話題となった男子シンクロ高飛び込みで金メダルを獲得したイギリス代表のトーマス・デーリー選手は、2013年に同性愛者であることを公表。現在は結婚し、夫とともに3歳の息子を育てています。

試合後の記者会見では、「若いLGBTQの人たちで今どんなに孤独を感じていたとしても、あなたは一人ではなく、何でも達成することができます。あなたをサポートしてくれる家族がいます。私は同性愛者であり、オリンピックチャンピオンであることを、誇りを持って言えます」と世界にメッセージを発信しました。

■LGBTQ公表 リオの3倍以上…背景は?

LGBTQを公表する選手は5年前のリオ五輪と比べて、3倍以上と急速に増えました。

背景について、アメリカのスポーツ専門メディア「アウトスポーツ」は、社会やスポーツの中で性的マイノリティーに対する理解が広がったこと、そしてインスタグラムなどのソーシャルメディアの普及により、当事者たちがフォロワーに向けて自身の生活などをよりオープンに表現することが可能になったことだと分析しています。

写真:AFP/アフロ ※アマンディーヌ・ブシャール選手