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靴ひもほどけ一時最下位も諦めず執念の完歩

2021年8月6日 17:25

◇8月6日、東京五輪・大会15日目、陸上・男子50km競歩 (北海道・札幌)

北海道・札幌で行われた陸上男子50km競歩は、1周2kmのコースを25周する長丁場の戦い。この種目の日本代表に内定していた鈴木雄介選手が代表を辞退したため、勝木隼人選手が五輪初出場となりました。

スタート直後から積極的にしかける勝木選手は、1km地点でトップと5秒差の3位につけますが、2km付近で靴ひもがほどけてしまうアクシデントが起きます。立ち止まって結び直したため大きくタイムロスし、3km地点を出場59人中59位の最下位で通過します。

それでも、「これで歩ききらなかったら一生後悔する」と最後まで歩くことをあきらめなかった勝木選手。最下位から最後は30位に順位を上げ、フィニッシュ(タイム4時間6分32秒)しました。

序盤のアクシデントに「ちょっと靴ひもがほどけてしまって、結び直してもまたほどけてを繰り返してしまった。準備不足です。本当に冷静になれていなかったのかなと思います」と、悔しさをにじませた勝木選手。

後半に大きく順位を上げた自身の歩きについては、「本来であれば、入賞ラインぐらいまで上げたいところだった。もうちょっといい順位で笑顔で終われればと思っていたんですけど。ただ、自分の今できることはこれが精一杯だった」とコメントしました。

東京五輪で最後の実施となる50km競歩。「最後の50kmに出させてもらっただけでも、本当に幸せ。また種目が変わっても、しっかり新しい気持ちでしっかり準備して次の五輪をしっかり狙って頑張っていきたい」と、五輪でのラストレースを振り返り、次のステージを見据えました。


■男子50km競歩 主な成績■
金:D・トマラ(3時間50分8秒)
銀:J・ヒルベルト(3時間50分44秒)
銅:E・ダンフィー(3時間50分59秒)
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6位 :川野将虎(3時間51分56秒)
30位:勝木隼人(4時間6分32秒)
32位:丸尾知司(4時間6分44秒)