8位入賞の一山麻緒「できる走りはやれた」
東京五輪の女子マラソンで一山麻緒選手が8位となり、日本勢17年ぶり入賞を果たしました。レース後「やっぱり世界の方たちが強かったなと思う。きょう、私は8番だったのですが、できる走りはやれたと思います」と、清清しくレースを振り返りました。
◇8月7日 東京五輪・大会16日目 女子マラソン (北海道・札幌)
開催時間が1時間繰り上がり、6時からのスタートとなった女子マラソン。日本からは、一山麻緒選手・鈴木亜由子選手・前田穂南選手の3人が出場しました。
レースはスタート時点での気温が25度、湿度84%で暑さとの戦いとなりました。
現役女子選手の中で国内最速記録を持つ一山選手。「これ以上頑張れないというぐらい走ってきた」と、自信を胸に初の五輪に臨みました。
レースは、「できるだけ長く先頭集団について走りたい」と、自身のプラン通り、先頭集団についていく展開となります。
徐々に先頭集団の人数が絞られ、33km付近では先頭から離されますが、「我慢我慢と思って走っていました」と、粘りの走りを見せた一山選手が日本勢トップの8位でフィニッシュ。日本女子選手が入賞を果たすのは、2004年のアテネ大会以来17年ぶりです。
一山選手はレース後、「やっぱり世界の方たちが強かったなと思う。きょう、私は8番だったのですが、できる走りはやれたと思います。きょうは勝てなかったですけど、きょうはきょうで悔いはないです」と、清清しくレースを振り返りました。
また、「この大会に向けてずっとスタッフと一緒にやってきて、苦しいこともずっとやってきてくれていた。そういうスタッフのことやいつも支えてくださっている方を思い浮かべたら、やっぱり頑張らないと、という気持ちで最後まで我慢して走りました」と、サポートしてくれた方への感謝の思いを胸に込め、一山選手は初五輪を走りきました。
■女子マラソン 主な成績■
金:P・ジェプチルチル(ケニア)2時間27分20秒
銀:B・コスゲイ(ケニア) 2時間27分36秒
銅:M・サイデル(アメリカ) 2時間27分46秒
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8位 :一山麻緒 (2時間30分13秒)
19位:鈴木亜由子 (2時間33分14秒)
33位:前田穂南 (2時間35分28秒)
写真:ロイター/アフロ