銅・諸石&菅野 深夜決戦の舞台裏明かす
東京パラリンピック・車いすテニスのクアードダブルスで日本史上初の表彰台となる銅メダルに輝いた諸石光照選手(54)と菅野浩二選手(40)が4日、会見で喜びを語りました。
3時間に及ぶ激闘となった3位決定戦。雨による中断もあり、試合が終わったのは深夜2時すぎでした。3大会連続出場の諸石選手は「深夜2時に戦ったという経験は今までを思い出しても初めて。(中断中は)菅野選手と話し合って、一度気持ちを切ってしまおうということで、本当にテニスのことを考えるのをやめた。スイッチ入れっぱなしだと疲れてしまうので」と舞台裏を明かしました。
その中で手にした初のメダルについては「表彰式で菅野選手からメダルをかけてもらったとき『やった、銅メダルだ』という実感がわいてきた。スポーツに年齢は関係ないということも、銅メダルを取れてメッセージとして発信できたと思う」と語りました。
一方、初出場の菅野選手は「(過去の大会を)テレビで見て応援していたので、今回メダルを諸石さんにプレゼントできたのは最高によかったと思っている。開会式の日が自分の誕生日だったので、メダルを誕生日プレゼントにもらって帰りたいとずっと思っていた。本当にすごいことをやり遂げたんだなと正直思った」と振り返りました。
余韻に浸ることなく、6日には全米オープン出場のため渡米するという菅野選手。「休みがほしい」と冗談交じりに話しました。
写真:アフロスポーツ
※左が諸石選手、右が菅野選手