自身2年ぶり 西武・今井達也が完封勝利
11日、メットライフドームで行われたプロ野球・西武対オリックス。西武の先発・今井達也投手が7回途中までノーヒットピッチングの快投で、自身2年ぶりの完封勝利を挙げました。
後半戦勝利のない今井投手でしたが「今日は(キャッチャーの)森さんと、しっかり腕を振って一球一球全力で投げていこう!と話し合ってマウンドに上がりました」と、最速155キロのストレートと、今年から本格的に使い始めたカットボールに、4回からはカーブを有効的に使い、5回までノーヒットピッチング。
6回には2者連続フォアボールでノーアウト1、2塁のピンチを背負いますが、福田周平選手のライトへ抜けそうな打球をセカンド・外崎修汰選手がスライディングキャッチし、素早くショートへ送球。その後、ショートからファーストへ送られダブルプレー。野手も守備で今井投手を盛り立てます。
続く2アウト3塁のピンチも今井投手は、代打・宜保翔選手を154キロのストレートで見逃し三振に仕留めガッツポーズ。ノーヒットピッチングを続けます。
しかし続く7回。先頭の杉本裕太郎選手に150キロのストレートをセンターに打ち返され、天を仰いだ今井投手。惜しくもノーヒットノーラン達成とはなりませんでした。
それでも今井投手は後続を打ち取り、8回も三者凡退に抑えると、自身2年ぶりの完封勝利をかけ9回のマウンドへ。連続ヒットとフォアボールで2アウト満塁のピンチを招きますが、代打・ジョーンズ選手をカットボールでショートゴロに打ち取った今井投手。9回を142球、13奪三振、無失点の熱投で、自身2年ぶりの完封勝利を挙げ、試合は、西武がオリックスに7対0で勝利しました。
試合後、今井投手は「7回に初ヒットを打たれてしまって悔しかったですね。でも、先頭打者でしたので、わりとすぐに気持ちを切り替えることができました。完封勝利は先発投手にとっての醍醐味(だいごみ)ですからうれしいです」と喜びを口にしました。