２５日、セ・リーグ２位の阪神と２ゲーム差で３位の巨人の試合が東京ドームで行われ、阪神の先発・高橋遥人投手が９回を投げ抜き被安打５・奪三振１３・無失点の好投を見せてプロ初完封。３対０で阪神が勝利しました。

上位３チームが２．５ゲーム差と大混戦のセ・リーグ。２位・３位の直接対決となったこの日の一戦で、阪神の先発・２５歳の高橋遥人投手が快投を見せます。

抜群のコントロールで初回から２三振を奪うと、２回にも中田翔選手を空振り三振に打ち取り、そこから圧巻の６者連続三振。コーナーに決まるストレートと、切れ味抜群のスライダーを武器に三振の山を築き、８回まで巨人打線を２安打・１２三振と完璧に抑え込みます。

一方の打線は、中５日で登板した巨人の先発・菅野智之投手の前に中々得点を奪えませんが、７回に糸原健斗選手の貴重なソロホームランで先制をすると、８回には好投の高橋投手が自らヒットを放ち、それをきっかけに連打で菅野投手を攻略。巨人から３点のリードを奪います。

９回もマウンドに上がった高橋投手ですが、初めて連打を許して１アウト満塁のピンチ。それでも、丸佳浩選手を空振り三振に打ち取ると、最後は亀井善行選手をライトフライに打ち取り、ゲームセット。大事な一戦でプロ初の完封勝利を飾り、チームを勝利に導きました。

ヒーローインタビューに呼ばれた高橋投手は、開口１番「なんで最後こうなるかなって思いましたけど、最後締められてめちゃくちゃうれしかったです」と、９回のピンチを切り抜けたことに笑顔。また、大事な試合で大仕事をやってのけ、「自信になりました」と語りました。最後に優勝への意気込みを聞かれると、「貢献できるようにがんばります」とひょうひょうと話した高橋投手。東京ドームに駆けつけた阪神ファンからは、大きな拍手が沸き起こりました。

試合数も少ない中での、貴重な直接対決を制した阪神。２６日もこの勢いで勝利を目指します。