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大谷翔平「すごく楽しい1年」今季を総括

2021年10月4日 17:00
大谷翔平「すごく楽しい1年」今季を総括

◆メジャーリーグ今季最終戦 エンゼルス7ー3マリナーズ(現地3日、米・シアトル)

エンゼルスの大谷翔平選手(27)が、今季最終戦となるマリナーズ戦に「1番・指名打者」で出場。第1打席で46号となる先頭打者ホームランを放ちました。

このホームランで今季100打点に到達した大谷選手。メジャーリーグ史上初となる投打5部門で「100」を達成しました。

<打者>100打点、103得点、138安打

<投手>130回1/3、156奪三振

また、最終戦を前に会見に臨んだ大谷選手は、投打で大活躍の1年を振り返りました。

以下、主な一問一答

――今季をゆっくり振り返る時間はあったか?

「出続けてはいたので、ゆっくり振り返る時間はなかった。毎試合毎試合ベストな状態で試合に出たいと思っていた」

――期待通りの二刀流の活躍ができたと思うか?

「期待通りかはファンの人や監督、コーチが決めると思うけど、1年間大きいケガなく出続けられて良かった。もっと早い段階でこういう形をつくらなければいけなかったので、ケガもありましたし。そういう意味では今年1年ケガなくできて良かったと思う」

――今季振り返って疲労がたまった時期は?

「あまりそう感じる時期はなかったかなと。同じリズムでずっと来られたと思う」

――なぜ4年目にしてこの活躍ができたと思うか?

「手術をしてリハビリもいろんな人に助けてもらってやれたことは非常に大きなこと。環境が変化する中で1年目からケガをするのは左右できないことではあるけど、今年は特に大きい離脱をしないようにリカバリーをメインにシーズンを通してやってきた印象」

――オフに新たな試みをする可能性は?

「基本的な流れは一緒。トレーニングももっとハードにしたいし、まだまだ上に行けると思っているので、今年以上のパフォーマンスが出せるようなオフシーズンにしたい」

――現地3日の登板を解除した理由は?

「ポストシーズンがかかっていたり、その先のシーズンがある中で、投げなければいけない試合がたくさんある。その中で監督もフロントの人も、いろんな人と話してそれがベストだという判断だった」

――オフの直近の予定は?

「数週間ぐらいこっちでやることやって(日本に)帰ります」

――今季は中6日で投げたが、来季は間隔を狭めてもっと投げたいなど、起用法について変えたいところは?

「基本的には(首脳陣に)任せているので、どうなるか今の段階ではまだわからない。安定した成績を出せれば、いろんな起用法が広がっていくと思う」

――契約延長については?

「4年間一番近くで支えてもらった球団ではあるので、オープンな気持ちで話すと思う。契約の話がある、ないに関わらず、来年勝てるように個人としてもしっかりオフシーズンを過ごしたい」

――来年に向けて改善できるポイントは?

「ピッチングは今年1年探り探りの部分が多かった。前半戦も復帰して何試合かは探っている部分が強かったので、もっと自信を持って投げられるように1年間通して自分のパフォーマンスができるようにやっていけば、よりよいシーズンになると思う」

――エンゼルスのFAやトレードなどの動きをどのくらい注目して見るか?補強によって契約延長に動きはあるか?

「基本的には今いるメンバーがまずケガをせず、自分も含めて1年間やるのが大前提。そのためのオフシーズンを過ごしたいと思っている。その中でいろんな補強があると思うけど、楽しみというか、来年1年どんな選手とできるのかすごく楽しみ」

――なぜケガなく今季過ごせたと思うか?

「慣れの部分もあると思うし、3年間やってきて、どう1年間やればいいのかを知れたのはすごく大きかった」

――今年のように試合に出続けるのは、あと何年間続けられる自信があるか?

「やったことがないので確信めいたものはもちろんない。それは野手もピッチャーもみんな同じだと思う。どのくらい続けられるか予想でしかないけど、1年1年長くできるように、みんな必死にトレーニングしたりケアしたり、他の選手と変わらないと思う」

――ホームラン王争いで、追われる展開と追う展開を経験したが、得たもの、課題は?

「貴重な経験をさせてもらっているという印象。いろんな選手から刺激をもらって1年間いいシーズンを過ごせたのは、選手としていい経験になったと思う」

――MVP争いについて率直に感じていることは?

「率直に感じているのは、最後までいいパフォーマンスをして終わるところ。そうすればおのずと見えてくるものはあると思う」

――1年間でメンタル面でしんどかったところはあったか?

「後半戦はなかなかチームとしても上がってこなかったし、先の見えない試合が多かったので、そういう意味では後半戦はなかなかキツかったかな」

――10勝がかかっている中で、登板回避を決めるときに何を1番に考えたか?

「投げる投げない、どっちが1番自分にとって、チームにとってもいいのかなというところ。トータルに考えてみんな投げない方がいいという選択になった」

――プロ9年間の中で1番二刀流の密度が濃かったと思うが、満足度は?

「より多く試合に出られたのは単純に楽しかったし、それだけ試合に貢献できる頻度が高いことは選手としてもやりがいがあること。すごく楽しい1年だったと思う」

――ホームラン王まで3本、最終戦に臨む心持ちは?

「変わらず1打席1打席、自分の打席をしたいと、最後までしたいと思う」

――投手として6月30日のヤンキース戦がターニングポイントと言っていたが、その心は?

「打たれないことですかね。変えようと思わなかったり、感覚が悪くても抑えている状態だと変えづらかったりする。変えるいいきっかけになったり、アストロズ戦もそうでしたけど、きっかけになる試合かなと思う」

――例年と違って登板日前後の休養日がなかったが、シーズン全体を通して影響はあったか?

「そんなになかったですかね。負担になっているのはもちろんない。試合に出続ける中で、他のトレーニングや練習の内容で調整してという感じ」

――グラウンドでゴミを拾ったり、礼儀正しい振る舞いがアメリカで反響があった。どのように感じているか?

「特にはない。ベンチの中は危なかったりするので、階段で転ぶ人もいるし、小さなつまらないケガは自分も周りの人にもしてほしくない」

写真:アフロ

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