日本が痛恨の最終予選2敗目 W杯へ暗雲
◆サッカー・2022年FIFAワールドカップアジア最終予選グループB第3戦、サウジアラビア1-0日本(日本時間8日、サウジアラビア)
2022年にカタールで開催されるFIFAワールドカップのアジア最終予選。日本時間9月8日に行われた中国との試合を1ー0で勝利し、最終予選ここまで1勝1敗の日本。第3戦は完全アウェーの敵地で、サウジアラビアと対戦しました。
日本は前半29分、鎌田大地選手のスルーパスに大迫勇也選手が抜けだしゴール前でシュートを放ちますが、相手キーパーの好セーブに阻まれます。さらにその8分後、右サイドの酒井宏樹選手からの鋭いクロスに大迫選手が左足で合わせますが、ここもゴールを奪うことができず。相手ゴールに迫るも、0-0のスコアレスで前半を終えました。
すると後半26分、日本は柴崎岳選手のバックパスが吉田麻也選手に合わず連係ミスに。このボールをサウジアラビアの選手に奪われると、キーパーとの1対1を決められ痛恨の決勝点を献上。日本は敵地で1ー0で敗れ、これで最終予選1勝2敗。グループB3位で本大会出場へ苦しい状況となっています。
試合後、インタビューに応じたキャプテンの吉田麻也選手は「僕たちも、見てる方も満足できる内容じゃなかった。0-0の時に点が取れなかったことが問題かなと思います。よく我慢してたけどあの1個(失点)だけで、相手に形を作らせることもなかったと思うんですけど、これが最終予選」と、悔しさをにじませました。
また吉田選手は「(結果が)批判されることは分かっていますが、(W杯最終予選は)まだ終わってはいないので、終わったときにジャッジしてもらえればいいなと思います。その時に結果が出なければもちろん協会、監督そして選手も責任を取る覚悟はできている」と、胸の内を明かしました。
各グループ上位2チームが、W杯本大会出場権を獲得するアジア最終予選。森保ジャパンの次戦は12日、ホーム(埼玉スタジアム2002)でグループ首位のオーストラリアと対戦します。吉田選手は「頭の中をしっかり切り替えて、移動も含めてリカバリーが勝負になると思う。確実にホームで勝ち点3を取らなければいけないですし、(主将として)自分自身が突き進んで、味方を引っ張っていかなきゃいけない」と、決意を語りました。
■グループB順位表 ※第3戦終了時
勝ち点 得失差
1位:オーストラリア 9 +6
2位:サウジアラビア 9 +4
3位:日本 3 -1
4位:オマーン 3 -2
5位:中国 3 -3
6位:ベトナム 0 -4
※上位2チームにW杯出場権
※3位はプレーオフへ
写真:ロイター/アフロ