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東京パラ金・木村 号泣表彰台の裏側明かす

2021年10月15日 20:40
東京パラ金・木村 号泣表彰台の裏側明かす

15日、東京パラリンピックの競泳100メートルバタフライで金メダル、100メートル平泳ぎで銀メダルを獲得した木村敬一選手(31)がオンライン取材に応じ、メダル獲得の裏側について話しました。

東京パラリンピック開催前から強いプレッシャーを感じ、眠れない日々を過ごしていたという木村選手。「(今年)4月ごろから睡眠薬の服用や、メンタルトレーナーの指導を受けながらも(金メダルを獲得した)100メートルバタフライの前日は2時間ほどしか眠れなかった。決勝前の緊張感はこれまで経験にないレベルだった」と極限状態にあったことを明かしました。

それでも4大会目のパラリンピックで悲願の金メダルを獲得。表彰台では大粒の涙を流したことについて「(大会から)1か月ちょっとたって、あんなに泣くことなかった」と苦笑いしながらも、「金を取った時のイメージをしっかりしていた方が(メダルに)届くと、スポーツ心理の世界で言われる」と大会前にメンタルトレーニングを行っていたことを明かし「表彰台に上がるイメージをすると、毎回涙が出てきてしまっていた。実際に表彰台に上がって、国歌が流れた時に、反射的じゃないけど涙がじわっと出てきてしまった。でも日本の時間なんだから無理して我慢することないかなと」と表彰台での涙を振り返りました。

また3年後のパリ大会については「白紙です。目指すとなると準備が必要、どこかで決断をする時が来ると思う」と語りました。

写真:ロイター/アフロ
※写真は東京パラリンピック100mバタフライ表彰式