松坂大輔「すっきり」引退試合振り返る
◇パ・リーグ 日本ハム6-2西武(19日、メットライフドーム)
今シーズン限りで現役を引退する西武・松坂大輔投手が引退登板を終え、引退試合を振り返りました。
──投げてみて、どんな投球でしたか
本来ならマウンドに立つ資格がないというか、立てるような状態じゃなかったんですが、これまで応援してくれた方々に対して感謝の思いを込めて投げることと、今日のこの機会を持って自分自身へのけじめをつけたいと思いながらマウンドに立ちました。
──結果はフォアボールでした
正直ブルペンから投げていてもストライクが入るかどうか心配だったので、あの1球のストライクというのは、最後の最後で野球の神様がとらせてくれたのかなと思っています。
──登板を終えての気持ちは
もうこういう状態だって自分ではもちろんわかってましたけど、最後にまだ投げさせてもらって改めて、だから辞めるんだよなってすっきりさせることができました。
──会見でファンの前では全てをさらけ出したいと言っていましたが
今の僕の状態をたくさんの方に知ってもらえたらと。やっぱり中にはまだ投げてほしいと言ってくれる方々もいましたが、もうその声には応えられないというのを、改めて投げることで報告できたのかなと思っています。
──場内一周しているときの心境はいかがでしたか
球場の雰囲気、たくさんのお客さんが入ってくれている球場の雰囲気を味わえるのもこれが最後なんだなって思いながら、球場の中のいろいろな景色を見ながら、少し昔のことを思い出したりしながら一周を回らせてもらいました。
──改めてファンの存在というのは
良いときも悪いときもたくさんの人に支えてもらって、これだけやらせてもらったと思っているので、改めて感謝していますと皆様に伝えたいです。
──試合後のマウンドでの涙について
触れられたくないですけど、やっぱり最後だなっていう思いですね。今までありがとうございましたと。たくさんの球場のマウンドで投げてきましたけど、メットライフドームだけじゃなくて、これまで投げてきたマウンドに対してありがとうございましたという思いを伝えました。
──試合後の胴上げについて
あまり胴上げを怖いのでされたくないと思ってましたけど、同い年の将吾(赤田コーチ)に背中を押されてやってもらいましたが、日本ハムにいる横浜高校の後輩のみんなも来てくれて、うれしかったです。
──西武という球団はどんな存在ですか
スタートがライオンズで最後もライオンズの選手で終われて本当に良かったと思います。この2年は何もすることができなかったが、最後にこういった舞台も用意していただいて本当に感謝です。
──体の状態はいかがですか
大丈夫じゃないです。正直本来はマウンドに立ってはいけないと思います。立てるような体の状態ではないと自覚はしていたので、ああいう姿でも投げることを見せられて良かったと思います。けどその反応はもう来ています。
──投球フォームについて
ワインドアップも野球を始めた頃からやっていて、そのワインドアップの姿がかっこいいと思って続けてきたことだし、最後までワインドアップで通せて良かったと思います。