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2021年10月20日 19:26

【箱根予選会展望】虎視眈々と狙う初出場校

【箱根予選会展望】虎視眈々と狙う初出場校
(c)NNN

来年行われる第98回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)への出場をかけた予選会が、23日に陸上自衛隊立川駐屯地で開催されます。

本大会に出場できるのは20大学と関東学生連合チーム(予選会で敗退した大学のメンバーで構成される)の合計21チーム。前回大会の10位までにはシード権が与えられており、予選会では残りの10枠を争います。各校12人までがハーフマラソン(21.0975km)を走り、上位10人の合計タイムで争う予選会。今年は出場資格をクリアした41校が出場し、わずか10枚の切符を巡って、厳しい戦いが繰り広げられます。

レースは年々激化してきており、本大会の常連校や伝統校と言われる大学でも油断はできません。一方で、箱根駅伝に出場するために強化に乗り出し、初出場を目指す大学も増えてきました。


■駿河台大学

今回、初出場が狙えるチームで最も力があると見られているのが駿河台大学です。

かつて法政大学のエースとして箱根路を沸かせた徳本一善監督が就任して10年目の今年、6月19日に行われた全日本大学駅伝関東選考会では、惜しくも本大会出場を逃しましたが、次点の8位と健闘しました。泥臭い練習をこなして戦力が充実してきており、箱根駅伝初出場へ機運が高まっています。一昨年の予選会は12位と躍進。昨年は主力の4年生に故障者を出し15位と順位を落としましたが、今年は順当に主力選手をエントリーすることができました。

エースはケニア人留学生のジェームズ・ブヌカ選手(4年)です。学生日本一を決める日本インカレでは、10000mで2連覇を果たしています。前回の予選会でも先頭争いを繰り広げ、個人4位の快走を見せており、今回も大黒柱としての活躍が期待されます。

日本人エースは、今年1月の箱根駅伝に関東学生連合チームの一員として出場した町田康誠選手(3年)と、5月の関東インカレ男子1500mで8位入賞した清野太成選手(3年)。ともに10000mの自己記録は、学生トップランナーの指標とされる28分台を持っており、チーム内で上位の走りが見込めます。

注目選手は、4年生の今井隆生選手。かつてトライアスロンの選手として活躍し、2016年に引退した後は中学校の体育教師をしていました。今年31歳になりますが、昨年4月に公務員の自己啓発等休業制度を利用して駿河台大学に3年生として編入学し、かつて夢見た箱根駅伝出場を目指しています。今年はチームの主力選手としての活躍を見せており、予選会でもキーマンになりそうです。

■麗澤大学

麗澤大学は、2018年の予選会が12位(この年は記念大会だったため、11位までが本大会に出場できた)、19年が11位と2年連続で次点でした。昨年は13位と後退しましたが、“あと一歩”が遠い、レースが続いています。

今回の予選会の10000mの平均タイムは、上位10人が41校中23番目、エントリー14人が24番目と、トラックの記録は決して高くはありませんが、ロードを得意とするチームで、これまでにもトラックの持ちタイムでは測れないしぶとさを見せてきました。

昨年までの主力選手が今春に多数卒業し、さらに、昨年の予選会で個人23位と好走した椎野修羅選手(4年)がケガでエントリーから外れ、今回は苦しい戦いが予想されますが、今年は鈴木康也選手ら1年生に好選手が多いのが好材料。若い力が起爆剤となり、悲願の初出場を目指します。

■流通経済大学

そして流通経済大学は、実業団のサンベルクスを経て入学したサムソン・ディランゴ選手(1年)が強力。今年の関東インカレでは5000m、10000mの二冠を成し遂げています。かつて大東文化大学で監督を務めた奈良修監督が就任し、2年目の今季、その手腕にも注目です。

はたして、悲願の本大会初出場を決める大学は出るのでしょうか!? 箱根駅伝予選会は23日9時35分スタートです。