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【五十嵐の目線】キーワードは「シンプル」

2021年10月22日 21:40
【五十嵐の目線】キーワードは「シンプル」

23日放送の「DRAMATIC BASEBALL 巨人対ヤクルト」で解説を務める五十嵐亮太さんが、優勝へマジックナンバーを減らしたいヤクルトとCS進出確定を狙う巨人の一戦を占った。

◆前年最下位のヤクルト。大躍進の鍵は投手陣と首脳陣の起用法

今年のヤクルトが去年の最下位から躍進したのは、打線の中心でシーズンを通して活躍している山田哲人選手と村上宗隆選手の頑張りもあるが、投手陣とそれを起用・管理してきた首脳陣がうまくかみ合っているところも大きい。8回に先日NPB新記録となる48ホールドを記録した清水昇投手、9回に守護神のマクガフ投手と固定できた。そしてシーズンを通して、無理しなければならない場面で無理をしないことで投手の故障を防いだり、投手のモチベーションを保つような起用で彼らの状態を常に上げたり、起用タイミングを明確にすることで準備をしやすくしたりと投手の起用法の面で首脳陣のうまさがでた。

特にそれを感じたのが、今年サイドスローに変えて結果を残している大下佑馬投手と、終盤にきて先発起用していたスアレス投手を、中継ぎとして起用したところだ。シーズン始めに伊藤智仁投手コーチが変化球を増やそうと試み、それに投手陣がうまく対応し投球の幅が広がったことも挙げられるだろう。

23日の試合ではベテランの石川雅規投手が登板する。前回の登板があまり良くなかっただけに、早めの継投をするのか、それとも引っ張るのか、どういった投手起用で試合を進めていくのかに注目していきたい。

◆チームの状態は悪くない巨人。基本に立ち返ってシンプルな野球ができるか

10連敗もあった巨人だが、大切なのは自分たちがやるべき野球をシンプルにできるかだ。巨人打線はOPS(=出塁率+長打率)が0.800を超える打者が丸佳浩選手、坂本勇人選手、岡本和真選手と3人もいる。中でも状態が悪いと言われている丸選手もOPSをみるとしっかり数字を残しているところからも、そんなに悪い状態ではないように思われる。リードオフマンに定着しつつある松原聖弥選手が出て、3人が返す。このシンプルな攻撃をしっかりできるか。投手陣に関しても先発投手が6・7回を投げ切れれば、勝ちを算段できる救援陣もある。基本に戻ってシンプルな野球で勝つことがシーズン最終盤の局面になって大切になってくる。

23日は優勝のプレッシャーがかかるヤクルトとは違い、客観的な戦い方が巨人はできるだろう。その中でこの東京ドーム最終戦、巨人投手陣の柱である菅野智之投手が先発する。先を見据える意味でも菅野投手がエースとしてのピッチングができるか、上述したシンプルな野球ができるか、そういったところに注目したい。

◆巨人一筋17年目・亀井善行選手の引退について

「亀井選手は代打などの経験値が高く集中力がとても高かった。それもあってかミスショットも少ない。僕も本塁打を打たれたりしたので、その印象が残っている。ケガも有りながらこのレベルまでたどり着くまでのプロセスを考えるとすごいと感じていた」と五十嵐さんは話してくれた。

23日の試合後には、引退セレモニーも開催される予定だ。

※数字は10月22日時点