豪の現役男性サッカー選手が同性愛を告白
AFCチャンピオンズリーグなどにも出場経験があるオーストラリアのサッカークラブ、アデレード・ユナイテッドFCのジョシュ・カヴァロ選手(21)が、自身のSNSで同性愛者であることを告白しました。その映像はチームのHPなどでも公開され、世界中からカヴァロ選手を支持する声が寄せられています。
27日に公開された約2分の映像。カヴァロ選手が「なんて言っていいかわからない」と悩む様子から始まりました。
以下、公開された映像(抜粋)の日本語訳
みなさん、こんにちは。
ジョシュ・カヴァロです。
個人的なことですが、皆さんに聞いてほしいことがあります。
僕はサッカー選手で、ゲイです。
これまで本当の自分を隠さないといけないと思っていました。自分を恥じていたからです。ゲイである自分が好きなことをして生きていけるわけがないと思っていました。
僕はサッカーがしたい。
そして、平等に扱われたい。
(サッカーで)全力を尽くしながら、(ゲイとして)二重生活を送るのに疲れました。
こんな経験は、ほかの誰にもしてほしくない。
僕がそう(ゲイ)だと分かったときに周りの人がこれまで通りに接してくれないんじゃないかとか、いやなことを言われるんじゃないかとか、バカにされるんじゃないかと思いました。でもそうじゃなかった。
ゲイであることを家族や、同僚、友達、そしてチームメートやコーチ陣に告白したことはすばらしい経験となりました。
彼らの反応やサポートはすばらしいものでした。
すばらしすぎて「どうしてこんなに長い間、隠していたんだろう」と思うほどでした。
みなさんに伝えたいのは本当の自分をさらけ出してサッカーをすることは何の問題もない、ということ。同性愛者がサッカーをするのは何の問題もないということです。
こうした葛藤を抱えている人、恐れている人に伝えたい。本当の自分を見せてもいいんだよ、違う人格を装う必要はないんだよ、と。
この告白を通じて、僕はみなさんに本当のジョシュ・カヴァロを見せたいです。
この映像を公開したアデレードユナイテッドはHPに「アデレード・ユナイテッドはサッカークラブとしてだけではなく、1つのコミュニティとしてこの勇気ある人物を支持します」と声明を発表。
さらに「勇気を出して自分をさらけ出したジョシュのそばで、私たちは彼をサポートし続けます」としています。
公開された映像は1日で600万回以上再生されており、世界中からカヴァロ選手の勇気をたたえる声が寄せられています。
写真:カヴァロ選手のツイッターより