「負けは采配ミス」2位の青学大・原監督
◆秩父宮賜杯 第53回全日本大学駅伝対校選手権大会(7日、熱田神宮西門前~伊勢神宮内宮宇治橋前、全8区間106.8km)
全日本大学駅伝が7日行われ、「男前大作戦」を掲げた青山学院大学は5時間13分6秒、優勝した駒澤大学に8秒及ばず2位でフィニッシュしました。
以下、レース後の会見
――率直な今の感想は?
原晋監督(以下、原監督)「そりゃあ悔しいですよね。勝てるチャンスが幾度となく来ました。最後、決戦で敗れた。残念でした」
最終8区・飯田貴之選手(以下、飯田選手)
「みんながよくつないでくれて。僕に優勝を狙える位置でつないでくれたんですけど、最後勝負に徹した中で競り負けて2位という結果だったので、チームの代表として、キャプテンとして部員には申し訳ない気持ちでいっぱいです」
――最後は競り負けたが、前半中盤と見せ場はたくさんあったと思う。全体をどう振り返る?
原監督
「補欠のメンバー含めて出走できなかった登録メンバーにも優秀なランナーが数多くいました。期待値で出した選手も中にはいました。ですので今回の負けは、やはり監督のいわゆる『采配ミス』と認識しております。1区で志貴(勇斗選手)、3、4、5区はしっかりと区間賞に近い走りをしてくれたのでそこはよかったが、2区間2桁順位になったら優勝は非常に難しい。そんな中でも、最後優勝争いまで絡んでいったということは地力はあるのかな。だから力はありながらもパズルの組み合わせに今回は失敗したかなと思いますね」
――残り2kmで駒澤大に先に出られたとき、(飯田選手は)いっぱいいっぱいだったのか。後でスパートをしようと思っていたのか?
飯田選手
「僕の中ではラスト1kmくらいから仕掛けていこうと考えていたんですけど、ラスト2kmでちょっと上がったときに、僕が上り始めてからちょっと足に余裕がなくなっていて、そこで対応できなかったので素直に実力不足だったと思います」
――この悔しい気持ち、次の駅伝でどうぶつけるか
飯田選手
「ここまで出雲(駅伝)、全日本(大学駅伝)といい走りができず、キャプテンとしても青学の一選手としてもふがいない走りしかできていないので、最後、箱根駅伝。一つだけ残っているので、最後何か一つ残して終われたらいいなと思っています」
――箱根駅伝に向けてどういう風にチームを仕上げていくのか?
原監督
「全日本大学駅伝の登録メンバー16名、どの選手を走らせてもいいくらいの力がそろっていますので、2区間増える箱根駅伝については手応えは感じました。(今後は)より日頃の朝練習あるいはジョグ練習、そこのあたりから選手の状態を見極めていく監督としての目力、そういったところをこれからよりいっそう作っていきたいなと思います」
※写真は2020年1月2日(松尾/アフロスポーツ)