マラソン五輪メダリスト3人が“駅伝”
スポーツメーカーのASICSが11日から22日まで専用アプリを利用したバーチャル駅伝レース「ASICS World Ekiden2021」を開催。
その“バーチャル駅伝”に12日、スペシャルチームとして女子マラソン五輪メダリストの有森裕子さん、高橋尚子さん、野口みずきさんが参戦し、それぞれ5キロを走りました。
バーチャル駅伝は、新型コロナウイルスの影響でマラソンレースなどの中止が相次ぐ中、「走ることの楽しさや、ゴールする喜びを仲間と感じてほしい」という思いから開催されました。
場所や時間を問わず誰でも参加可能で、1チームは6人まで。42.195キロを6区間に分割し、駅伝形式でそれぞれが走り、アプリ上で合計タイムを競い合います。
実走したバルセロナ五輪銀メダル、アトランタ五輪銅メダルの有森さんは「今まで想像していなかった経験をさせていただいた。つながれなかった人たちがつながれる、一緒にできなかった人たちが一緒にできる。多様性とか、社会に必要な形をオンラインという手法でできるという可能性を広げた」とコメント。
そして、アテネ五輪金メダルの野口みずきさんは「(有森さんと高橋さんと)一緒に同じチームとして走れて感激でした。バーチャル駅伝は初めての試みだと思うけど、刺激がすごくあると感じた。すごくモチベーションアップにもつながる」と話しました。
また、シドニー五輪金メダルの高橋尚子さんは「今の全力を皆さんと一緒にタスキをつなげられて良かった。野口さんがタスキを渡してくれたことは自分自身で感動するくらい心に残る。20年前くらいにやってみたかったと思うくらい感激した」と語り、「新しい取り組みというのはコロナ禍が収まってきても実走の大会と一緒になって続いていってほしい」と新たなスポーツの可能性に期待しました。
「ASICS World Ekiden2021」実走取材会