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箱根駅伝・仮想5区に“山の神”がエール

2021年11月13日 19:51
箱根駅伝・仮想5区に“山の神”がエール

◇激坂最速王決定戦2021 登りの部(アネスト岩田ターンパイク箱根 特設コース)

箱根の山を舞台にした、山上りレース、「激坂最速王決定戦2021」が13日、神奈川・アネスト岩田ターンパイク箱根の特設コースで開催されました。

箱根駅伝とはコースは異なりますが、小田原料金所から箱根大観山口(アネスト岩田スカイラウンジ)までの13.5キロ、標高差981mを一気に駆け上がるもので、平均勾配7%という、まさに“激坂”。箱根駅伝の“仮想5区”として、箱根本番を見据え、有力校の多くの選手が出場しました。

今大会には、青山学院大学OBで、“3代目山の神”として名をはせた、神野大地選手も出場。学生たちとともに、箱根の山に挑みました。

レース序盤から“山の神”が本領を発揮、わずか2キロほどで、後続を大きく突き放し、独走状態に。

神野選手は、何度も後方を振り返り、後ろの選手が来ていないことを確認。「僕もきついということは、みんなもきついということだと思うので、逆にここで頑張れば、また差が開く」と、自分を鼓舞しながら走っていました。

フィニッシュ前には、残っていた力を振り絞るようにスパートをかけて、2位に1分37秒差もの大差をつけ、優勝しました。

レース後、「正直、箱根のコースよりもきつかった。前哨戦といわれるにふさわしいコースだったと思う」と振り返った神野選手。

箱根駅伝5区との違いについて聞かれると、「5区はカーブが多くて、だらだら上っていく。このコースは直線的に上っていくので、傾斜が見えてしまい、若干きつさを感じてしまう。(5区の)宮ノ下の急坂みたいな坂が、今日は5か所くらいあったと思うので、そこをしっかり気持ちで負けずに走った選手が、今日結果を出したと思う。箱根でもそういう強い気持ちがあれば、必ず結果はついてくると思う」と、5区経験者ならではの目線で語ってくれました。

さらに、箱根駅伝5区を走る選手たちに向けて、「箱根駅伝で優勝するためには、5区の重要度はかなり高い。注目されたり、他の区間よりも、きつい思いはあるかもしれないが、その分そこで結果を出せば、ヒーローになれるチャンス。自分がヒーローになるんだ、自分が優勝に導くんだ、という強い気持ちを持って、箱根駅伝当日を迎えてもらえればなと思う」とエールを送りました。

◇登りの部 結果
(1)神野大地(セルソース)  51:02
(2)殿地琢朗(國學院大學)  52:39
(3)吉冨純也(日本体育大学) 53:03

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