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加納虹輝 小学校でフェンシングの魅力語る

2021年12月10日 19:03
加納虹輝 小学校でフェンシングの魅力語る

10日、東京五輪フェンシング男子エペ団体で金メダルを獲得した加納虹輝選手(23)が、渋谷区の猿楽小学校を訪問。5年生48人、6年生44人の合計92人の子どもたちに、フェンシングの魅力を伝える授業を行いました。

東京五輪ではチーム最年少ながら「アンカー」を務め、初戦や準々決勝で、日本を逆転勝利に導いた加納選手。小学6年生でフェンシングを始めたきっかけは、テレビで見た北京五輪。太田雄貴さんが男子フルーレ銀メダルを獲得した姿に憧れたといいます。

「僕が小学校6年生の時にフェンシングを始めたいと思ったように、まずはこういうスポーツもあるんだなと知ってもらい、フェンシングを始めたい子が1人でも増えるといいなと思います」と、話す加納選手。子どもたちの大きな拍手で体育館に登場すると、首にさげた金メダルを、子どもたち一人ひとりに見せて回りました。

授業の中では、フェンシングに関するクイズやフェンシング協会所属選手によるデモンストレーションの試合を披露。5年生の児童から「フェンシングをやめたいと思ったことはありますか」と、質問されると「やめたいと思ったことはないです。剣を使って戦うスポーツは少なく、フェンシングはシンプルにかっこいい。始めた時から好きで、勝てなくてもつまらないと思ったことはない。それぐらいフェンシングは魅力のあるスポーツ」と、きっぱりと答えた加納選手。子どもたちからは「おー」という声が上がりました。

出席した6年生の女子児童は「もっとフェンシングを知りたいと思いました。駆け引きとか頭を使うところが、かっこいい」「五輪の時(フェンシングを)少し見て、すごいなって思ってたんですけど、実際に試合をしてもらい、ものすごくかっこいいって感じました」と、その魅力に引き込まれた様子。

今回の学校訪問を企画した渋谷区では、今年から区内8つの中学校が合同で希望者を募り、フェンシングを習える部活動を実施。練習に必要なユニホームや剣は無料で借りられ、11月に行われた第1回の活動には5人の生徒が参加しました。「フェンシング部のある中学校、高校が少ないことが、フェンシングが広まらない理由の1つだと思う。中学校でフェンシング部ができるのは本当にありがたいです」と話しました。

授業の最後には、事前学習で加納選手の誕生日が12月19日と知った子どもたちから、バースデーソングのサプライズが。約100人の合唱に「めちゃめちゃビックリしました。まさかの誕生日を祝ってもらうという。忘れられない日になりました」と、笑顔がこぼれました。

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