東京五輪金・エペ見延 子どもたちにエール
“エペジーン”が2021年の新語・流行語大賞にノミネートされたフェンシング。東京五輪男子エペ団体で金メダルを獲得した、見延和靖がイベントに登壇。フェンシングとの出会いや子どもたちへエールを送りました。
小学校時代は空手を習い、中学時代はバレーボール部に入っていたという見延選手。フェンシングを始めたのは高校からでした。
「もともとスポーツが得意で、運がいいことに、地元にフェンシングの強豪校(福井県立武生商業高校)がありまして、そこでフェンシングをやってみないかという父親の勧めで体験しました」
高校で実力を磨いていった見延選手。過去の競技経験がフェンシングに生きていると話しました。
小学校で習った空手については、「相手との距離感、間合い、タイミングの取り方、カウンターするタイミングだったりは同じ格闘技から生きてくる部分がある」と語りました。
中学で励んだバレーボールについては「細かいステップから一気に距離を詰めたりとか、相手の胸に飛び込んでいったり、“跳躍力”はフェンシングに生きているなとすごく感じています。」
自身の経験を踏まえて、見延選手は子どもたちへエールを送りました。
「いろいろ経験してようやく、一番心がわくわくする、一番楽しいと思えるフェンシングに出会えた。“好奇心”を忘れてほしくない。
みんなはまだまだ可能性は無限大だと思う。一歩を踏み出すのはためらうし、すごくエネルギーを使う難しい一歩だと思うが、自分の可能性を信じて、勇気を振り絞って一歩を踏み出してほしい。
その一歩がたとえ自分で踏み出さなくても、誰かに押された一歩で進んでもいいのかなと思っているので、自分の可能性を信じて、未来を信じて自分が一番わくわくする何かを最後まで“好奇心”を忘れずに探してほしいなと思います」
(左)写真:アフロスポーツ