今季退団 浦和宇賀神スーパーゴールで勝利
◇天皇杯第101回全日本サッカー選手権大会準決勝(12日、埼玉スタジアム2○○2)
天皇杯準決勝・浦和レッズ対セレッソ大阪。今季限りで現役引退する阿部勇樹選手はメンバー外、今季退団する槙野智章選手はベンチ、同じく退団の宇賀神友弥選手はスタメンで起用されました。
浦和は前半28分、右からのクロスに反応した明本考浩選手がボールを収めると後ろへパス。走り込んだ宇賀神選手はペナルティーエリア左から「足に当たった瞬間に軌道が見えた」と試合後語った右足を振り抜き、地を這うシュートをゴール右隅へ突き刺しました。
宇賀神選手は後半16分に交代。浦和一筋の男が、コロナ後初のスタジアム収容率100パーセントで実施され駆けつけた約3万人の熱気に包まれた埼玉スタジアムを沸かせました。
後半42分には槙野選手も出場すると2分後に小泉佳穂選手が追加点を決め試合終了。2対0で勝利した浦和が19日に行われる3年ぶりの天皇杯決勝に臨みます。
試合後、宇賀神選手は「正直、名古屋戦(4日J1・38節)で役割が終わったと思っていた。今週、スタメンと聞いて来年以降浦和に残る選手のことを考えると試合に出場するか悩んだ。ただ『自分を契約満了という決断をした人たちを見返したい』という強い気持ちを持って臨んだ。必ずタイトルを獲って最高の形で若い選手たちにバトンタッチしたい」と決勝に向けて意気込みを語りました。
写真:アフロ