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2021年12月14日 23:25

「心美しく勝つ」帝京長岡 高校サッカー

「心美しく勝つ」帝京長岡 高校サッカー
(c)NNN

第100回全国高校サッカー選手権は12月28日に開幕します。新潟県代表の帝京長岡は2回戦からの登場、31日に鹿児島県代表・神村学園と対戦します。県大会決勝戦の模様を振り返り、全国での戦いを展望します。

■帝京長岡(4年連続9回目)

新潟県大会決勝は12年ぶり4回目の全国大会出場を目指す北越と4年連続9回目の出場を目指す帝京長岡の対戦となりました。

北越が目指すのは「AttractiveFootball~魅力的なサッカー~」。今年の中心選手はボランチでキャプテンの五十嵐暉(いからし・ひかる)選手。2年生の頃からレギュラーとして試合に出場し、チームを引っ張ってきました。

「今年は試合に勝てず辛い時期もあったがみんなで乗り越え、這い上がって来た。キャプテンとしてもっと味方のためにプレーしたい」と、誰よりもチームのことを考えてきました。

そのキャプテンを支えるのが中学時代から一緒にプレーしてきたもう一人のボランチ、稲葉悠(いなば・ゆう)選手。「(五十嵐選手の)考えていることは大体わかる。一番信頼している相手なので決勝でも二人でチームを支えたい」。6年間コンビを組んできた二人が北越のリズムを作ります。

チームを指揮するのは就任8年目の荒瀬陽介監督。「選手たちがピッチ上で常に正しい判断を、自分たちの力でできることが理想」とピッチ上の選手たちに「考えること」を指導してきました。

帝京長岡のスローガンは「心美しく勝つ」。前回大会はPK戦で惜しくも決勝進出を逃したものの、新潟県勢初の決勝の舞台に肉薄しました。

「あと一歩、あと数cmまでのこだわりが足りなかった」と準決勝の舞台を振り返るのはキャプテンの3年生・三宅凌太郎(みやけ・りょうたろう)選手。全国的にも帝京長岡の代名詞となった「パスサッカー」に加え、今年は「運動量と球際の強さ」をテーマにしています。

注目選手は2年生のMF廣井蘭人(ひろい・らんど)選手。前回大会は1年生ながらレギュラーで出場し、全国の舞台でも非凡な左足のテクニックを堂々と披露、日本代表にも選出されました。選手権への思いも人一倍強く、今年も全国大会での活躍を誓います。

チームを指揮するのは自身も帝京長岡OBの古沢徹監督。「学校のグラウンドでやってきたことしか、決勝のピッチでは出ない。練習と同じものを何度再現できるかが勝負だ」

11月7日に行われた決勝戦、先にチャンスを迎えたのは帝京長岡でした。前半3分、抜け出したキャプテン・三宅凌太郎選手のシュートは惜しくも外れますが、その後も帝京長岡ペースで試合が続きます。

前半19分、ゴール前の混戦から帝京長岡3年生・佐々木奈琉(ささき・なる)選手が折り返した所を3年生でFWの渡辺祐人(わたなべ・ゆうと)選手が押し込み待望の先制ゴール。

後半は北越も反撃に出ます。キャプテンの五十嵐暉選手を中心に丁寧にボールをつなぎ、2年生ながら10番を背負う小林謙心(こばやし・けんしん)選手や3年生の田中亮(たなか・りょう)選手がシュートを放ちますが、帝京長岡のGK佐藤安悟(さとう・あんご)選手をはじめとする固い守備陣の前にゴールを決めることができません。

前がかりになる北越に対し、帝京長岡は素早いカウンターで対抗。しかし、北越のGK内田智也(うちだ・ともや)選手のビッグセーブ連発もあり、帝京長岡も追加点が奪えません。

両チーム一進一退の攻防を繰り広げますが、試合はこのまま終了。前半にあげた1点を守り切った帝京長岡が4連覇を達成し、日本一への挑戦権を手にしました。

試合後、キャプテンの三宅選手は「県大会は厳しい試合が続いたが、優勝できて嬉しい。自分にとっても最後の大会になるし、100回大会という節目の年なので優勝して終わりたい」と意気込みを語りました。

また、決勝ゴールを決めた渡辺選手はゴールを振り返り「自分はうまいプレーヤーではないが、気持ちで押し込むことができた。(全国大会も)絶対、気持ちで優勝します」と決意を新たにしていました。

※写真は決勝点を決めた渡辺祐人選手

(取材・文 高校サッカー選手権民放43社/テレビ新潟)