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「区間賞目指す」箱根1区にエース吉居

2021年12月15日 22:32
「区間賞目指す」箱根1区にエース吉居

◇第98回箱根駅伝(来年1月2日、3日 東京・読売新聞社前~箱根・芦ノ湖間 往路5区間107.5キロ 復路5区間109.6キロ 合計10区間 217.1キロ)

来年1月2、3日に行われる第98回箱根駅伝に出場する中央大学が15日、記者会見を行いました。

今回が箱根駅伝95回目の出場となる中央大学は、最多出場95回、最多優勝14回、最多連続優勝6回を誇る“箱根の名門校”。

しかし、近年は低迷し、2013年の第89回大会では5区で無念の途中棄権。

16年の予選会では、次点となる11位に終わり、大会最多となる連続出場記録が87回で途切れることに。12年の第88回大会以降、シード権を獲得できていません。

前回大会は12位に終わるも、復路の順位は3位。さらに、9大会ぶりの出場となった、11月の全日本大学駅伝では10年ぶりにシード権を獲得するなど、着実に復活の兆しをみせています。

指揮をとる藤原正和駅伝監督は、「選手たちの目標は総合5位ということで、この1年間やってきた。上位校に力のある大学が多いが、5位に近づけるように尽力したい。最低限シードの確保は目指していきたい」と力を込めました。

さらに、「前回は1区から出遅れてしまって、後手後手を踏んだ。今回はとにかく出遅れないように、1区からしっかりとスタートをさせたい」とした上で、「吉居がしっかりとやってくれると思っている。1区は確実に上位、本人は区間賞をとるつもりでいる」と1区にエース・吉居大和選手(2年)の起用を明言しました。

吉居選手は“スーパールーキー”として、中央大学に入学した去年、5000mでU20日本記録を更新。実業団のトップ選手も集まる日本選手権で3位になるなど、トラックを主戦場に活躍しました。

前回の箱根駅伝は3区を走り、区間15位。「前回、自分の走りをできなくて、すごく悔しい思いをしたので、この1年、昨年以上に練習を増やして、20キロを自信を持って走れる準備をしてきた」と、この夏は駅伝に向けた走り込みを強化してきたといい、「自信を持ってスタートラインに立って、区間賞を目指して頑張ります」と意気込みました。

また、藤原監督は「今の4年生たちは、中大が箱根駅伝を走れないことを知って入ってきた世代。入ってきた時は弱いチームだったなか、彼らの努力があって4年間いいチームをつくってきてくれた。練習も4年生が気迫を見せて、自分が走るんだという思いで先頭を走ってくれた。『学生スポーツって4年生なんだな』と思わされるような勢いを4年生たちがつくってくれている」と、4年生への思いを明かしました。