第１００回全国高校サッカー選手権は１２月２８日に開幕します。佐賀代表の佐賀東は３１日に山梨学院（山梨）と２回戦で激突。佐賀東の注目選手たちとチームの特長を紹介します。

■「青き支配者」がピッチを支配

佐賀東は佐賀大会を通して５試合３０得点２失点。１試合平均６得点の攻撃力を支えるのが、佐賀東伝統のポゼッションサッカー。「相手を見て状況を判断し、意図を持ってボールを繋ぐ」という形を目指しています。

そのポゼッションサッカーにおいてカギとなる中盤は強力で、アルビレックス新潟へ加入が内定している吉田陣平選手（３年）を中心に、県大会９得点で主将の森田悠斗選手（３年）、足元の技術が魅力の中山琉稀選手（３年）が攻撃のタクトを振ります。

前線の注目は小嶋悠央選手（２年）。佐賀大会決勝では、２得点の活躍で全国大会出場の立役者となりました。小嶋選手は「自分の特長は右足から放つ力強いシュート。全国大会では得点王を目指したい」と大きな目標を掲げています。ピッチ上を支配するポゼッションと、圧倒的な決定力で、どんなチームからでも得点を奪うことができるのが、今年の佐賀東です。

■佐賀県勢初のベスト４、その先へ

監督就任２１年目、１２度目の全国出場となる蒲原晶昭監督は、この選手権について「高校サッカーで育った人は計り知れない。救われた人、助けられた人も多くいる。色々な人たちの色々なドラマが詰まっている」と話します。「出場できるのは感慨深い。良い試合ができるようにしたい」と１００回大会に熱を込めます。佐賀県勢の最高成績は４度のベスト８。森田主将は「記録を塗り替えられるよう、歴史に名を刻めるように全国優勝を目指して頑張りたい」とコメント。佐賀県勢として新たな歴史の１ページに挑みます。

※写真は決勝点を奪い喜ぶ小嶋選手

（取材・文：高校サッカー選手権民放４３社／福岡放送）