武器を磨いた瀬戸内 高校サッカー広島
第100回全国高校サッカー選手権は12月28日に開幕します。広島代表の瀬戸内は29日に尚志(福島)と対戦。瀬戸内の注目選手たちとチームの特長を紹介します。
■スペースを支配する
瀬戸内は長年「縦に速いサッカー」を持ち味としていましたが、初出場となった97回大会では「パスサッカー」にスタイルを変え、見事ベスト4に入りました。
今年は新たにポジショナルプレーを取り入れ、「スペースを支配する」サッカーを掲げる瀬戸内。田中健二郎監督は「パスの受け手・出し手だけではない、1つのプレーに3人、4人が関わっている」と話します。広島県大会では中盤の長谷川大貴選手(3年)を中心にパスを展開し、前線では梁俊虎選手(3年)や佐野竜眞選手(3年)がドリブルで積極的に仕掛け相手ゴールに迫っていきました。
また、ディフェンスラインの高さにも注目です。有吉勇人選手(3年)、松浦隆介選手(3年)、平山歩夢選手(3年)は180センチ超え。県決勝でもセットプレーで迫力のある攻撃を見せ、決勝点はロングスローからの折り返しに松浦選手が頭で押し込み決勝点を挙げました。松浦選手は「セットプレーがあれば絶対に(点を)取りにいこうと思っていた。(全国でも)セットプレーで得点したい」と意気込んでいます。
■3年前の先輩を超える
97回大会ではベスト4に入った瀬戸内。今の3年生は当時、中学3年生でした。中には、瀬戸内が全国の舞台で披露した「パスサッカー」に憧れて入学した選手もいます。キャプテンの梁選手は「(周囲の)期待を超える結果を残した先輩がかっこよかった。自分も瀬戸内に成長させてもらった分、瀬戸内高校の名を全国に広めたい」と語りました。
(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/広島テレビ)