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パスサッカー磨いた市立長野 高校サッカー

2021年12月18日 2:39
パスサッカー磨いた市立長野 高校サッカー

第100回全国高校サッカー選手権は12月28日に開幕します。初出場の長野代表・市立長野は、2回戦(31日)の東山(京都)が初戦となります。チームの特長と注目の選手を紹介します。

■パスサッカーで主導権を握り続ける

市立長野は地区大会を通して5試合27得点2失点。チームのスタイルはパスサッカー。芦田徹監督の「攻守に主導権を握り、相手が困ることをやり続ける」という理念の下、ゴールキーパーを含めた11人が細かいパスをつなぎ、相手ゴールに迫ります。地区大会の決勝でも、2度のリードを許しながらも木下武蔵選手(3年)のハットトリックで逆転。3得点全て、細かくパスをつなぎながら相手のゴールに迫り、得点を奪いました。

このチームをまとめるのは、キャプテン・尾崎裕人選手です。広い視野を持ち、足元の技術がある尾崎キャプテンは攻撃の起点となるほか、守備陣の統率も任されています。この尾崎キャプテンについて、芦田監督は「彼のビルドアップ能力は、大学でも通用する」と太鼓判を押しています。

■全国で「活躍」するためのパスサッカー

芦田監督は、「高さや体格は私立の強豪校には劣る」とし、パスサッカーを指導してきました。4年前に初めて地区大会の決勝に挑むも惜しくも敗退。就任10年目でようやく実を結びました。

今年のチームは4年前の決勝を見て市立長野のパスサッカーに憧れた選手が多く在籍しています。木下武蔵選手(3年)は、「身長の低い自分でも市立長野なら活躍できる。自慢のスタミナでチームに貢献したい。」と進学を決意。決勝でハットトリックを達成し、チームを初優勝へと導きました。全国大会に向けては「点を決めてチームを勝たせたい」と憧れの舞台での活躍を誓っています。

また、チームをまとめる尾崎キャプテンは「自分たちのサッカーがどこまで通用するか楽しみ。プロを目指す自分にとっても、上のレベルのチームとの差を図る絶好の機会。市立長野らしさを生かして目の前の1戦1戦を戦いたい。」と意気込んでいます。

※写真はキャプテン・尾崎裕人選手

(取材・文 高校サッカー選手権民放43社/テレビ信州)

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