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「大谷のすごさが最後に出たホームラン」高橋由伸が選ぶMVP大谷翔平の今季名勝負ベスト3

2023年11月20日 6:00
「大谷のすごさが最後に出たホームラン」高橋由伸が選ぶMVP大谷翔平の今季名勝負ベスト3
MVPを受賞した大谷翔平選手(写真:AP/アフロ)
満票でMLBアメリカン・リーグのMVPを受賞した大谷翔平選手。

18日放送の日本テレビ『Going!Sports&News』でプロ野球解説者の高橋由伸さんが大谷選手のMVP受賞までの数々の名勝負を振り返り、“超人対決ベスト3”を発表しました。

第3位は日本時間8月17日のレンジャーズ戦。バッター大谷選手対世界最速169キロのチャップマン投手との対決。8回にその対決が実現し、初球は162キロのシンカーをファウル。2球目は内角をえぐる162キロのシンカーを見送った大谷選手。自身も左バッターだった高橋由伸さんは「左バッターからすると、体に近づいてくる変化球はやっぱり怖い」と解説。3球のスライダーを空振りし、追い込まれた大谷選手は4球目。内角へ165キロのシンカーを内野安打にします。「怖さもありながらも勇気を持って打ちにいって、内野安打に打てるところに打ち返した」と大谷選手のすごさを語りました。

第2位は6月22日のドジャース戦。ピッチャー大谷選手対今季ホームラン39本のベッツ選手との対決。3回、打席にはベッツ選手。初球はスイーパーを投げスイングの判定でストライクを奪った大谷選手。高橋由伸さんは「ベッツ選手がスイーパーに対して反応してきていて、狙われているって分かっている」と解説します。2球目、大谷選手は157キロのストレートでライトフライに打ち取りました。「力で押し切った大谷選手のボールのすごさもそうですけれど、ベッツ選手もスイーパーを意識しながらも真っすぐにもある程度ついていけるところがトップクラスの選手。力と力の勝負というところでは面白い勝負だったと思う」とコメントしました。

第1位に選んだのは緩急が武器の224勝投手、ザック・グレインキー投手との名勝負。6月19日のロイヤルズ戦。試合前までの対戦成績は、2割1分1厘でホームランは1本も打てていなかった大谷選手。この日も打席に2度立ちノーヒット、高橋由伸さんが注目したのは第3打席でした。

5球すべて変化球で追い込まれた大谷選手。グレインキー投手の投球を「大谷選手を狙い通りに誘ってファウルにしてカウントを作っていけている」と狙い通りのピッチングをしていると分析します。

フルカウントからの6球目。200勝投手が投げた112キロのカーブを見事に捉えた大谷選手が、グレインキー投手から初ホームランを放ちます。「大谷選手もたぶん変化球が7~8割、真っすぐが1~3割の狙いで待っていたと思う。最後のカーブもそんなに悪ボールじゃなかったけどしっかり止まってボールを拾って打った。配球との駆け引きの中での大谷選手のすごさが最後に出たホームランだった。実績のあるピッチャーとパワーの大谷選手との駆け引きの打席というのは本当に面白かった」と語りました。
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