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坂本花織 3年ぶり全日本Vで北京五輪内定

2021年12月26日 0:01
坂本花織 3年ぶり全日本Vで北京五輪内定

◇第90回全日本フィギュアスケート選手権大会(12月25日、さいたまスーパーアリーナ)

北京五輪代表「3」枠の最終選考会を兼ねたフィギュアスケートの全日本選手権。女子フリーが行われ、ショートプログラム首位の坂本花織選手はフリーで圧巻の演技を披露し、3年ぶりの優勝を飾りました。

直前の樋口新葉選手がシーズンベストの147.12点の好演技を見せ、221.78点でトップに。緊張感のあるリンクに登場した坂本選手、優勝するには142.55点以上が必要でした。

演技冒頭、高さのある2回転アクセルを着氷した坂本選手は、続く3回転ルッツも成功。3回転フリップ・2回転トーループのコンビネーションもしっかりと着氷するなど、前半からミスのない演技を続けます。

後半の3回転フリップ・3回転トーループのコンビネーション、さらに2回転アクセル・3回転トーループ・2回転トーループのコンビネーションも成功するなど、ほぼ完璧な演技を見せた坂本選手。演技が終わると右手で力強くガッツポーズをし、会場のスタンディングオベーションに包まれました。

坂本選手はフリー154.83点、SPとの合計234.06点。国際スケート連盟(ISU)非公認大会ながら自己ベストを更新し、見事3年ぶりの優勝、キスアンドクライで得点が発表されると大粒の涙を流しました。

坂本選手は演技後、会見で「オリンピックが決まる全日本で優勝できて、一発内定という目標が達成できたのですごく嬉しい気持ちでいっぱい」と笑顔で語りました。

演技については「直前に(樋口)新葉がすごい良い点数を出したので自分も絶対この点数を超えてやろうと思って、他人のことを意識しちゃったので、切り替えないとと思っていたが、1発目のジャンプを飛んでからは切り替えていつも通りできた」と振り返りました。

また平昌五輪、北京五輪と2大会連続出場を決めた坂本選手。五輪での目標を聞かれると、「平昌オリンピックで団体も個人もミスが出てしまってパーフェクトでなかったので、今回はどれもパーフェクトにできるようにしたい」と意気込みました。

■写真:松尾/アフロスポーツ