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「全ての子どもたちのヒーローになりたい」史上最年少で世界一 車いすテニスで夢をかなえた小田凱人

2023年6月23日 15:05
「全ての子どもたちのヒーローになりたい」史上最年少で世界一 車いすテニスで夢をかなえた小田凱人
全仏オープンを制覇し笑顔の小田凱人選手(写真:AP/アフロ)
全仏オープンで初優勝を果たし、20日に帰国した車いすテニスの世界ランク1位・小田凱人選手が23日、日本テレビの情報番組『DayDay.』に生出演しました。

17歳33日、史上最年少での四大大会優勝、同じく最年少での世界ランキング1位という夢をかなえた小田選手。「帰国して改めて反響の大きさに驚いている」と本音を明かしつつさわやかな笑顔を見せました。

小田選手は9歳の時、左足股関節に骨肉腫(悪性腫瘍)を患い人工関節を埋め込む手術をしました。つらいリハビリを乗り越えましたが、それまで夢中になっていたサッカーはあきらめることになったそうです。それでも10歳のときに目にした車いすテニスのレジェンド国枝慎吾さんのプレーに魅了された小田選手は、小学校のクラスメートの前で「車いすテニスで世界一になる」と宣言。車いすテニスを始めたときから「世界一になる」という意識で練習もしてきたという小田選手は、わずか7年ほどで有言実行、夢を実現させました。

『史上最年少での世界一』その原動力となったのは両親の物心両面でのサポートだったそうです。「お前ならできる」という言葉が支えとなり、夢をかなえるために何でも協力してくれた両親への心からの感謝の気持ちも口にしました。

これまでは「病気とたたかう子どもたちのヒーローになりたい」と口にしてきた小田選手のあらたな目標は、「全ての子どもたちに憧れてもらえるアスリートになること」とさらに大きなものになりました。

今後、年内に予定される主な大会は7月のウィンブルドン、9月決勝の全米オープンがあります。そして来年8月に開幕するパリパラリンピックでも頂点を目指します。