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「暇があれば優勝する瞬間を想像していた」車いすテニス・小田凱人 全仏オープンに向け出国

2023年6月3日 9:10
「暇があれば優勝する瞬間を想像していた」車いすテニス・小田凱人 全仏オープンに向け出国
全仏オープンに向け出国した小田凱人選手
テニスの4大大会の1つ全仏オープンに挑む、車いすテニス小田凱人選手が2日に出国。羽田空港で取材に応じました。

4大大会での小田選手の最高順位は今年1月の全豪オープンでの準優勝。昨年の全仏オープンでは、準決勝でレジェンド国枝慎吾さんに敗れた小田選手。今大会で自身初の4大大会優勝を目指します。

去年との心境の変化を聞かれた小田選手は、「今年は去年よりも自分自身にかかっている期待が大きく、自分自身も今回こそはという思いがある。去年は初めてのグランドスラムだったので、グランドスラムの価値を理解してなかったが、今年は3、4度経験したことにより、よりここで勝ちたいという気持ちを感じている。車いすではない選手、ジョコビッチやアルカラスなどと同じ舞台、コートでプレーできるのはモチベーションになる。そのワクワク感は他の大会とは全く違う感情です」と笑顔で答えました。

また、小田選手のシングルスの世界ランクは現在2位。1位までわずか61ポイント。今大会での史上最年少での世界ランク1位がかかります。

記録更新への思いについて聞かれると、「自分の感覚、テニスの完成度ではまだまだランキングに追い着いていないので、成長できる部分はたくさんある。記録への自覚はあるが、感覚的には満たされていないし、1位になっても変わらず追い求めていける」と自分の理想とするテニスを追い求める強い意志を言葉にしました。

最後に、「イメージトレーニングは1日も欠かさずやった。暇があれば優勝する瞬間を想像していて、それだけ自分が優勝を求めていると気づいた。決勝戦の舞台はいろんな場面を想像しながら、いろんなイメージが湧いているので、どれだけ現実にしていけるのかが楽しみ」と優勝に向けた意気込みを語りました。