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今季限りで引退の内海哲也 引退登板は全球ストレートの真っ向勝負で

2022年9月19日 18:02
今季限りで引退の内海哲也 引退登板は全球ストレートの真っ向勝負で
19年のキャリアにピリオドを打つ内海哲也投手
プロ野球パ・リーグ 西武―楽天(19日、ベルーナドーム)

今季限りで現役を引退する内海哲也投手(40)が先発しました。最後の登板となる打者に対しては全球ストレートの真っ向勝負となりました。

内海投手の名前が場内にアナウンスされると、ファンは大きな拍手で内海投手をマウンドに迎えました。内海投手はこのときの様子を「マウンドにあがったら走馬灯のように色々と蘇ってくるのかなと思ったのですが、そんなこともなく、ただただ緊張しました。初球は緊張のせいで思ったところに投げられず、四球だけは絶対嫌だと思っていたら、さらに緊張感が増してしまいましたね。マウンドに向かう時も降りるときも、記憶はあります。ラインを越えたあたりから、しっかり噛み締めました」と振り返りました。

楽天の先頭は山崎剛選手。内海投手はすべてまっすぐで勝負しました。その理由は「変化球がストライクゾーンに行く気がしなかったので、打たれてもいいから、変化球でボールになるよりは、直球で勝負したかった」と語りました。

初球は137キロ、低めに外れてボール。続く2球目は135キロでストライク。3球目は138キロのボール。
4球目は137キロでストライクとカウント2-2に追い込みます。そして5球目、この日最速となる139キロでセカンドゴロに打ち取りました。ここで辻発彦監督がベンチから出てきて、交代に。

球場からは割れんばかりの拍手が送られ、内海投手はナインとがっちり握手。打ち取ったボールは山川穂高選手から内海投手へ手渡され、内海投手がバッテリーを組んだ古賀悠斗選手をハグ。鳴り止まない拍手の中、内海投手はベンチに下がり、ベンチ入りメンバーとも握手を交わしました。

「ベンチに戻ったときには、込み上げるものがありましたし、今はいつでも泣ける状態です。自分で、グッと踏ん張っていないと、今にも泣いてしまいそうです」と話した内海投手。

プロ19年という素晴らしいキャリアを築いた投手がまた1人、そのキャリアにピリオドを打ちました。
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