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“平成の三冠王”松中信彦が村上宗隆の三冠王へエール「犠牲フライ0は本当にすごい」

2022年9月26日 12:27
“平成の三冠王”松中信彦が村上宗隆の三冠王へエール「犠牲フライ0は本当にすごい」
”平成唯一の三冠王”松中信彦さん(左)、“令和初の三冠王”に期待が膨らむ村上宗隆選手(右)

令和初の打撃三冠王への期待が膨らむヤクルトの村上宗隆選手。現在、打率・本塁打・打点の3部門でリーグ1位の座を守っています。25日の日本テレビ「Going! Sports&News」では、2004年ダイエー(現ソフトバンク)で平成唯一の三冠王(打率.358、本塁打44、打点120)に輝いた松中信彦さんにインタビュー。村上選手について松中さんが感じるすごさに迫りました。

◆「ビックリします!犠牲フライがない」

村上選手が三冠王獲得すれば、松中さん以来18年ぶり8人目の快挙。ともに熊本出身でもあり、「(村上選手が達成すれば)8人しかいない中での2人が同じ熊本。自分のようにうれしい」と、記録達成を望んでいる松中さん。

そして村上選手の記録で最も驚いていることに「ビックリします!犠牲フライ0は本当にすごいと思います」と挙げました。

ここまで打率.322、55本塁打、132打点(9月25日終了時)を記録している村上選手。過去100打点以上の打点王で犠牲フライ0本は、プロ野球の歴史にありません。松中さんは「(3塁ランナーがいる場面で)凡打していたら、なかなか100打点を超えない。犠牲フライになっている打球は多分スタンドインしてる(笑)」と話しました。

◆打撃フォーム「弓を引いた状態」「背番号55が見える」

そして松中さんは村上選手の打撃フォームについて「すごく弓を引いた状態というか、思い切り右手を張る状態で構えているので、いつでも振れる状態。村上選手はそこからバットが動かないので、無駄な動きがない。タイミングを外されても、泳いでもボールとの距離が取れるので、どういうボールにも対応できるのが一番の特徴」と分析。

一方で右手を張ることは難しい動作とも話す松中さん。その理由は「右肩がすごく(キャッチャー寄りに)入った状態で構えないといけない。(村上選手を)テレビで見ると、背番号55がしっかり見える。あれだけ肩が入った状態でインコースを打つのは難しい」と言います。

今年の序盤は右投手のインコースに苦しんでいたと話す松中さん。その中でインコースを完璧に克服し、放ったというのが8月23日広島戦の45号本塁打。島内颯太郎投手の内角153キロのストレートをライトスタンドに運びました。

「あれだけ右肩が入るとインコースはすごく苦しいんですけど、厳しいところをしっかり上からたたいてホームランにした。厳しい内角をさばかれたら、(投手は)もう投げるコースがないと僕は確信しました。インコースまっすぐをホームランし始めてから。ググッと打率も上がってホームランも増えてきた」

インコースを完璧に攻略していった村上選手。三冠王の可能性について聞かれると。

「僕個人の意見なんですけど、三冠王は確実に取れると思っている。60本塁打が届かなくても来年、再来年と彼のモチベーションにもなってくると思います。今年は三冠王、リーグ優勝、日本一でいいんじゃないかと熊本の先輩としては思っております(笑)」