【ヤクルト】高津監督は“リリーフの気持ち”を考慮「もやもやしたまま登板間隔が空くのは…」前回3失点の清水昇を9回起用
ヤクルトがリードを守り切り、連敗を『4』でストップ。この試合では、リリーフ陣の奮闘が光りました。
接戦の中5回まで1点リードのヤクルト。先発ヤフーレ投手は、前回登板に比べ、制球に苦しみます。6回、2アウトを奪うも、2つの四球で1、2塁のピンチ。
ここで高津臣吾監督は2番手で石山泰稚投手を投入。石山投手は指揮官の期待に応える投球。阪神8番木浪聖也選手をカーブで空振り三振。さらに回またぎとなった7回も三者凡退に抑え、阪神の反撃ムードを断ちました。
8回には、3番手・大西広樹投手が無失点。2日前の登板では、制球が乱れ阪神打線を抑えれませんでしたが、この日は悔しさを晴らす1イニング無失点。
そして高津監督が、2点リードの9回を任せたのは清水昇投手。清水投手は前回登板の4日広島戦では3失点。2試合連続敗戦投手となっていました。
高津監督は「この前やられたから、きょうの抑えを清水にしようと思いました。あんまり、もやもやしたまま登板間隔が空くのは、僕は好きじゃなかったので」と、自身のリリーフだった経験をもとに起用します。
この「少し賭け」だったという高津監督の期待に応えた清水投手。このイニングを無失点とし試合終了。最後のアウトを奪った瞬間には、大きなガッツポーズ。高津監督の狙い通り、リリーフ陣が前回の悪い結果を挽回する日となりました。
「(リリーフは)多少の恐怖心を持ったり、きょう大丈夫かなと思いながらマウンドに上がるんですが、こうやって結果が出ると、非常にきょうゆっくりできるでしょう。明日の移動も気分がいいでしょうし。また違った気分で来週を迎えられるという、そういう気持ちの切り替えはリリーフには大事なんじゃないかな」
チームは開幕から山田哲人選手、田口麗斗投手、小川泰弘投手ら主力選手らが不在と苦しい台所事情。
「今はもうみんな我慢ですよ。開幕してまだ1周もしていないですが、必ず状態は上がってくると思う。個々の状態も上がってくるし、チームとしても絶対いいときが来ると思っている。今はしっかり我慢して、うまくいかなくても投げやりにならないで反省して、前向きに次のチャレンジをしていく」と、指揮官は次戦を見つめています。