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【高校サッカー】『再び国立へ』PK失敗の名古屋・田中主将が恩返し誓う

2024年1月4日 7:00
【高校サッカー】『再び国立へ』PK失敗の名古屋・田中主将が恩返し誓う
愛知代表・名古屋の田中響貴主将(3年)
「このチームのキャプテンマークを巻けることを本当にうれしく思います」

そう語ったのは全国高校サッカー選手権で快進撃を続ける、愛知県代表・名古屋高校のキャプテン田中響貴選手。

2023年12月28日に国立競技場で行われた開会式で選手宣誓の大役を担いました。

名古屋は初出場のチーム。1回戦は、優勝候補で、世代別日本代表の高岡伶颯選手擁する日章学園(宮崎)と対戦し、PK戦の末勝利。

2回戦では北海(北海道)には3得点で勝利しベスト16に進出すると、勢いそのまま3回戦では、前回大会王者の岡山学芸館(岡山)と対戦しました。

後半17分に月岡陸斗選手のロングスローから、田中選手が右足で押し込み先制します。

そのまま勝利かと思いきや、後半40分に一瞬の隙を突かれ王者・岡山学芸館の太田修次郎選手に決められ同点となり、決着は今大会チーム2度目のPK戦へ。

後攻の名古屋は全員決め、迎えた4人目のキッカーには田中選手。

蹴ったボールは左のポストにはじかれネットを揺らすことはできず、敗戦のピンチとなります。しかし、続く岡山学芸館の5人目のキッカーを名古屋の守護神・小林航大選手がセーブし、サドンデスへ。

その後も、名古屋・小林選手がPKを止め、王者・岡山学芸館に勝利しベスト8進出を決めました。

「PKを外した瞬間は本当に終わったと思った。血の気が引きました」と話した田中選手でしたがチームメートに励まされ、すぐに仲間を信じようと切り替えたと言います。

勝利が決まったあとには、スタジアムに集まった応援団と共に喜びを分かち合いました。

「応援団のみんながああやって喜んでくれる姿を見るために、自分たちも頑張っているところも多少なりともある。そのみんながまた喜んでくれるように自分も頑張りたい」そう話します。

キャプテン自身のPK失敗で、あわや負けの場面からチームメートに助けられベスト8に進出し、次戦の相手は全国高校サッカー選手権を5度制している強豪・市立船橋(千葉)。

「次も本当に難しい試合になると思う。チームが苦しいとき、鼓舞して、チャンスが来れば自分が得点を取って、チームを助けて国立に行こうと思っています」と、準々決勝という大舞台で恩返しを誓います。

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