「こんなに感情を味わえる大会はない」佐藤綾乃マススタート8位入賞「菜那さんはすごくマークされていた」
メダルを逃すも、8位入賞を果たした佐藤綾乃選手 (写真:AFP/アフロ)
◇北京五輪・大会16日目(2月19日)スピードスケート・女子マススタート決勝
決勝に出場した佐藤綾乃選手は、準決勝最終コーナーで転倒してしまった前回王者、高木菜那選手の分まで頑張ろうとレースに臨みました。
レース前半は力を温存している選手が多く、選手が非常に密集していました。佐藤選手は前半、真ん中あたりに位置取りします。
後半、外側から前に出ると先頭集団に入り込みます。メダルが狙える位置につけましたが、終盤に他選手とブレード同士が接触。転倒は免れたものの減速してしまいました。惜しくもメダルには手が届きませんでしたが、8位入賞を果たしました。
◆以下、佐藤選手インタビュー
――決勝のレースはいかがでしたか?
「2シーズン滑っていなかったというブランクはありましたが、楽しもうという気持ちと、ここで勝てればカッコいいなと思う自分もいました。結果としてはメダルを取れなくてすごく悔しいレースになりました」
――準決勝と決勝に違いはありましたか?
「準決勝は全体的にペースがすごくゆっくりで、特に足の力を使うことなく、最後フィニッシュできました。今年はすごくルールが厳しくなったと聞いていたので、クリーンなマススタートを期待していたんですけど、やっぱり全然クリーンじゃなくて。決勝は準決勝にはなかった押し合いだったり、腕を引っ張られたりとか。決勝はちょっとの怒りと、難しいなと思う気持ちを持ちながらのレースでした」
――団体パシュートの悔しい思いがあっての今日でした
「パシュートはまだ今も悔しいですが、このマススタートは全く別の種目なので。菜那さん(高木菜那選手)と『最後のレースになるかもしれないね』というふうにも話していたので、とにかく楽しくケガなく。いろんな気持ちはあるんですけど、まあこれがマススタートかなと。楽しく終われたのかなと思います」
――終わった後は菜那選手とどんな会話をしましたか?
「まずお疲れ、と。菜那さんは前回王者ということで(準決勝で)すごくマークされて、ずっと外側を滑らされて疲れてしまっていた。私も決勝で同じようなレースになってしまったのかなと思っています。難しいね、と最後は二人で笑って帰ってきました」
――今回の五輪を振り返って
「悔しさもうれしさもあって、1つの大会でこんなに感情を味わえる大会は中々ないなと。平昌とは全く違う大会になったなと思いますし、『チームパシュート4人の絆は深いな』と改めて感じられた大会だったかなと思います」
――次に向けて
「まだ今シーズンは世界選手権とW杯最終戦があります。五輪と同時に世界大会を経験することがこの先もあるかはわからないので、こういったチャンスを大切に、一つ一つのレースをしっかりこなしていければいいのかなと思いました。
もし次の五輪を目指すことがあれば、今大会以上の結果を出したいです。世界の壁は本当に高いので難しいですが、一から作り直せる時間があるので、新しい自分を見つけながら、楽しんでいきたいです」
決勝に出場した佐藤綾乃選手は、準決勝最終コーナーで転倒してしまった前回王者、高木菜那選手の分まで頑張ろうとレースに臨みました。
レース前半は力を温存している選手が多く、選手が非常に密集していました。佐藤選手は前半、真ん中あたりに位置取りします。
後半、外側から前に出ると先頭集団に入り込みます。メダルが狙える位置につけましたが、終盤に他選手とブレード同士が接触。転倒は免れたものの減速してしまいました。惜しくもメダルには手が届きませんでしたが、8位入賞を果たしました。
◆以下、佐藤選手インタビュー
――決勝のレースはいかがでしたか?
「2シーズン滑っていなかったというブランクはありましたが、楽しもうという気持ちと、ここで勝てればカッコいいなと思う自分もいました。結果としてはメダルを取れなくてすごく悔しいレースになりました」
――準決勝と決勝に違いはありましたか?
「準決勝は全体的にペースがすごくゆっくりで、特に足の力を使うことなく、最後フィニッシュできました。今年はすごくルールが厳しくなったと聞いていたので、クリーンなマススタートを期待していたんですけど、やっぱり全然クリーンじゃなくて。決勝は準決勝にはなかった押し合いだったり、腕を引っ張られたりとか。決勝はちょっとの怒りと、難しいなと思う気持ちを持ちながらのレースでした」
――団体パシュートの悔しい思いがあっての今日でした
「パシュートはまだ今も悔しいですが、このマススタートは全く別の種目なので。菜那さん(高木菜那選手)と『最後のレースになるかもしれないね』というふうにも話していたので、とにかく楽しくケガなく。いろんな気持ちはあるんですけど、まあこれがマススタートかなと。楽しく終われたのかなと思います」
――終わった後は菜那選手とどんな会話をしましたか?
「まずお疲れ、と。菜那さんは前回王者ということで(準決勝で)すごくマークされて、ずっと外側を滑らされて疲れてしまっていた。私も決勝で同じようなレースになってしまったのかなと思っています。難しいね、と最後は二人で笑って帰ってきました」
――今回の五輪を振り返って
「悔しさもうれしさもあって、1つの大会でこんなに感情を味わえる大会は中々ないなと。平昌とは全く違う大会になったなと思いますし、『チームパシュート4人の絆は深いな』と改めて感じられた大会だったかなと思います」
――次に向けて
「まだ今シーズンは世界選手権とW杯最終戦があります。五輪と同時に世界大会を経験することがこの先もあるかはわからないので、こういったチャンスを大切に、一つ一つのレースをしっかりこなしていければいいのかなと思いました。
もし次の五輪を目指すことがあれば、今大会以上の結果を出したいです。世界の壁は本当に高いので難しいですが、一から作り直せる時間があるので、新しい自分を見つけながら、楽しんでいきたいです」