『SUPER TRY』や『辛口』の文字…いつもと違う広告のワケを担当者に聞いてみた【ラグビーW杯】
『Aaah! SUPER TRY』、『辛口』
ラグビーワールドカップのピッチ上、あるいはテレビに映される独特な広告の文言。それでいて見覚えのあるデザインがインターネットで話題になっています。
これらの広告を掲出しているのは、大会のワールドワイド・パートナーを務めるアサヒビール株式会社。
一般的にスポンサーボード(選手がインタビューを行う際に後ろに置くボード)や、ピッチ上の広告ボードでは、自社のサービス名や商品名、企業名を表示させることが多いですが、今回アサヒビールは自社の商品名であるスーパードライではなく、『SUPER TRY』や『辛口』と、少しずらしたワードを表示させています。
これについて、広報担当者にワケを聞いてみました。
商品名ではないデザインの広告について、「アルコールのマーケティングに厳しいフランスの法律により、ピッチサイドのロゴ掲出が出来ないため、『Aaah!、SUPER TRY、辛口』を組み合わせ掲出をしています」と、その理由を明かしました。
フランスでは酒類などの広告を制限する『エヴァン法』が1991年に制定。
そのため直接的に商品名を掲出するのではなく、国外向けのメインビジュアルとして採用されている『辛口』、そして正規のロゴを改変して作成した『SUPER TRY』のデザインを掲出しているということです。
今回採用された広告は「リーガルアドバイザーの協力も得ながらアサヒグループ内で議論し、適切なものと判断しました」と話します。
また「ワールドラグビーが配信するハイライト動画(一部)については、デジタル技術を活用して、正規の『スーパードライ』ロゴに差し替わって配信されています」と最新技術を用いていることも教えてくれました。