ドジャースに移籍した大谷翔平選手が日本時間15日、入団会見を行い、ドジャースに移籍を決めた理由を明かしました。

今オフ、メジャー史上最も注目されたFA選手として去就に注目が集まりましたが、日本時間10日、大谷選手はドジャースと10年7億ドル（約1015億円）の大型契約を結んだことを発表。

会見では決断理由について「何球団お誘いを頂いても『YES』と答えられる球団は1つしかないので、そこに対して自分が最終的にここでプレーしたいなという気持ちに素直に従った結果かなという感じがします」と話しました。

そして、決断理由を明かしていく中で大谷選手が見せたのは勝ちへのこだわり。

ドジャースは11年連続でプレーオフに出場している一方、大谷選手はエンゼルスに在籍していた6年間でプレーオフに一度も進出したことがありません。

大谷選手は「野球選手としてあとどれくらいできるかというのは正直誰も分からないですし、勝つことが僕にとっていま一番大事なことかなと思います」と勝利へのこだわりをはっきりと明言。

さらに「心に残っている言葉としてマーク・ウォルターさんも含めて、ドジャースが経験してきたこの10年間を彼らは全く成功だと思っていない、と仰っていたので、それだけ勝ちたいという意志が強いんだなというのは心に残ったかなと思います」と、交渉の場での球団オーナーの言葉を明かした大谷選手。勝ちへの執念が大谷選手の心を動かし、ドジャースへの移籍の大きな決め手になったようです。

また、会見中、最終的に悩んだ球団について「何球団ということを僕の口からこの場で言っていいのかちょっと分からないので、そこは差し控えさせていただく」や「今も他の選手の交渉もしている最中だと思うので、僕の口から具体的な球団名であったり交渉の内容に関してはあんまり言うことができない」など、他球団との交渉については一切口を割らなかった大谷選手。自分の言葉が他の選手や球団へ大きな影響を与えてしまうと考えた配慮からか、明言を避けた大谷選手でした。