◇プロ野球セ・リーグ　広島5-4巨人（21日、マツダスタジアム）

広島は1-4と3点ビハインドの8回、5本のヒットを集め一挙4得点を奪い、大逆転勝利で連敗を4でストップ。新井貴浩監督は「ほんとにみんなの『なんとかするんだ』という気持ちが入った攻撃だったと思います」と選手たちをねぎらいました。

3点を追う8回は、2アウト1、3塁から秋山翔吾選手のタイムリーで1点を返します。なおも1、3塁の好機で、一塁ランナーを代走の羽月隆太郎選手に交代。

すると小園海斗選手の打席では、初球から盗塁を仕掛け、隙を突かれたキャッチャーは2塁へ送球できず、悠々盗塁成功。好機を広げると、小園選手がライト前へ打球を運び、相手のミスも絡み2人のランナーが一気にかえります。

新井監督は「一発でスタートを切ってくれましたね。勇気がいる場面だったんですけど、大きかったですね」と羽月選手の“勇気ある走塁”を絶賛しました。

そして、続く末包昇大選手が値千金の勝ち越しタイムリーヒットを放ち、これが決勝点。指揮官は「いいバッティングだった。抜けた変化球だったと思うんですけど、いいつまり方をしていたと思います。彼もすごく悔しい日々を送っていると思うんですけど、悔しい気持ちを経験しながら少しずつ成長していくものだと思っているので、また期待したいと思います」と選手たちをたたえました。

広島は連敗を4でストップ。9月は4勝14敗と苦しい戦いが続いていましたが、さらに3位DeNAが敗れたため、一日で3位浮上となりました。