×

スタンフォード大学進学の舞台裏 決め手は花巻東の大先輩&監督の助言 佐々木麟太郎「長期的に最後幸せになるような生き方」

2024年3月10日 6:30
スタンフォード大学進学の舞台裏 決め手は花巻東の大先輩&監督の助言 佐々木麟太郎「長期的に最後幸せになるような生き方」
スタンフォード大学のユニホーム姿を披露した佐々木麟太郎選手(同大学HPより)
日本テレビ「Going! Sports&News」の野球解説者・高橋由伸さんが、歴代最多の高校通算140本塁打を放った佐々木麟太郎選手を直撃。米・スタンフォード大学へ進学を決断した舞台裏を取材しました。

中学3年生の時、高橋さんのオンライン野球教室に参加し、逆(レフト)方向へ強い打球を飛ばす方法をアドバイスしてもらった佐々木選手。

その結果、高校野球の歴史を塗り替える140本塁打を記録し、プロ野球以外にも日本の大学や社会人という選択肢もあるなか、スタンフォード大学に進学を決めました。

スタンフォード大学は、イギリスの教育専門誌が発表した世界の大学ランキングで2位にランクインするだけではなく、野球部も3年連続でカレッジ・ワールドシリーズに出場。これまで100人以上のメジャーリーガーを輩出している文武両道の超名門校です。

高橋さんがプロ志望届を出さなかった理由を聞くと、「自分のレベルでまだプロの世界で飛び込んで、すぐに活躍できるとはもちろん思ってない。まだまだ鍛えなきゃいけないというのを、甲子園終わった時点でもすごく感じていた」と話した佐々木選手。

またアメリカの大学への進学について「自分の中で4つ進む道がありがたいことにあった。アメリカの大学と日本の大学、日本プロ野球と、マイナーからですけどメジャー球団からもありがたく何球団かお話をいただいてた。どこにしようかすごい考えてました」と語りました。

メジャーの球団からも誘いがあったなか、ある先輩メジャーリーガーの話が、佐々木の心を動かしていました。

「一番話してもらって大きかったのは、菊池雄星さんにアメリカと日本の考え方の違い。日本は評価から減点的に考える。マイナスで評価されることが多いけど、アメリカの方が加点法、プラスで評価されることが多い。自分の武器は幅が狭いと思っている。基本的には打撃、(アメリカは)そこを最大限に活かせる環境。長所は伸ばして短所は少しずつ消していって、自分の精度を上げていきたい。話を聞いてプラスに考えてくれていて、自分としても行きたい意欲が最終的に芽生えてきた」

花巻東の大先輩・菊池投手の“日本とアメリカの評価方法の違い”について話してもらった事が、佐々木選手のアメリカ進学を後押ししていました。

また、最終的にアメリカの大学に進学を決めた要因には、佐々木選手の父親である花巻東の佐々木洋監督の助言がありました。

「『人生は長期的に見なきゃいけない。短期ではいいこといっぱいあるけど、長期的に最後幸せになるような生き方をしなさい』と監督に言われていたので、野球終わった後のビジョンも考えていた。ソフトバンクの孫正義さんに憧れもあった。どういうことをしたいかは決まってないが、スポーツとビジネスを融合して社会貢献できる人間になりたい。勉強の部分でもすごいレベルの高い大学ですが、それを覚悟で『スタンフォードで学ぶのが一番価値ある』と最後自分で判断したのが理由」