ラグビー日本代表“最重量”テビタ・タタフ 驚異の突破力のワケは体格以外にも
■測定マシンが浮き上がるほどのパワー
トンガ出身のタタフ選手は身長183センチ・体重124キロ。恵まれた体格を生かした“突破力”が魅力の選手です。
そのパワーからついたあだ名は『フィジカルモンスター』。
その強さや突破力について、タタフ選手は「トレーニングからイメージしている」と練習から意識して発揮できていると語ります。
同じ日本代表でスクラムハーフの齋藤直人選手も「体も強くて、足も速くて、80分走り続けられるところはすごい」と絶賛。
自身も戦っていて抜けない選手はいないというパワーについて、マシンを使って強さを測定してみると。
土台から動いてしまうほどの力を見せ、初挑戦ながら340キロを記録。それでもタタフ選手は「50~60%」と話し、まだ余裕がある様子。
再度挑戦してみると、今度も土台が浮き上がり、414キロをマークしました。
大学生の頃に対戦経験のある齋藤選手は、「自分はタックルする側で、(タタフ選手が)ボールを持っていて、鼓膜が破れました」と驚きのエピソードを披露しました。
■突破力を支える腕と脚の技術
圧倒的なパワーを見せてくれたタタフ選手ですが、そのタックルに体の使い方で意識している部分があると言います。
タタフ「(相手も)フィジカルが強い選手ばかりなので、腕とか脚を使います。当たった瞬間に(くいっと)」
タタフ選手のタックルは、ぶつかる瞬間に相手を腕ではじくことで強い突破につなげていると言います。
さらに脚の使い方について「当たった瞬間に最後踏み込む」と表現。
124キロの体でぶつかった衝撃だけでなく、腕で相手をかき分けるようにする動きや、脚の踏み込みなどの技術で、相手を押しのける突破力が生み出されているということです。